デジタルプレイヤー全盛の現在にも、アンプは真空管じゃなきゃねという人は案外たくさんいます。ガラス製のため中がまる見えという“オープン(?)”なデザインをもち、稼働中は明るく輝く真空管。スイッチを入れてもすぐには動作しないとか、消費電力が大きいとか、寿命が短いとか、機械的な衝撃にはめっぽう弱いなど、欠点だらけの素子ですが、それでも真空管でしか出せない質感や表現力、響きなどに惹かれ、真空管アンプを購入する人はいるのです。

デザイナーの Stefan Radev さんは、デンマークのスタートアップ企業 Lampion の依頼を受け、真空管アンプをデザインしました。これは、真空管アンプでありながら、現代風のデザインと、スマートフォンなどとの接続性を保有したアンプです。


アンプ上部には、Lightning および microUSB ソケットが備えられており、iPhone や Android スマートフォンなどを直接挿すことができます。AUX 端子も用意されているので、従来型のオーディオプレイヤー(MP3 プレイヤーなど)からの出力を受け付けることも可能です。


アンプの素材はアルミと木材。アルミは真空管から発せられる熱を冷やす役目を、木材は真空管による暖かなサウンドを表現する役目をそれぞれ担っています。


出力は20W + 20W。使用される真空管の球名は RCA 845。出力端子としては、RCA 端子とヘッドフォン端子が用意されています。


デジタルミュージックは、いつ聴いても、どこで聴いても同じ音を楽しめるのが特徴。聴くたびに擦り減って音が変化する、ヴァイナルのレコード盤やカセットテープなどとは、その点が異なっています。でも真空管アンプを通すと、デジタル音源であっても、その日の気温などでなぜか微妙に異なった音が響くことも。この真空管アンプを買って、そんな違いを楽しむのも、ちょっと乙かもしれませんね。

残念ながら、現時点では価格や販売開始時期などは不明です。