「オートマタ」とは、18世紀から19世紀にかけて欧州で作られていたからくり人形。当時の最先端技術を結集したもので、目にした人々は皆、「機械に魂が宿ったのか?」と驚いたそうです。

その「オートマタ」を21世紀の日本に持ち込んだのが、山口県在住のアーチスト原田和明さん。原田さんの作品には、最先端技術は用いられていませんが、独自のセンスとユーモアが盛り込まれています。


ここでは、原田さん製作の「オートマタ」作品をいくつか紹介しましょう。

■へそで茶を沸かす

原田さん製作のオートマタ「へそで茶を沸かす」
原田さん製作のオートマタ「へそで茶を沸かす」

ほんの少し前まで、ひとは「ちゃんちゃら可笑しいぜ」と感じた時、へそで茶を沸かしていたものでした。その頃の様子を「オートマタ」で再現した作品が「へそで茶を沸かす」です。

「ちゃんちゃら可笑しい」様を表現しています
「ちゃんちゃら可笑しい」様を表現しています

この作品では、ハンドルを回すだけで、人形が大爆笑。へその上に設置されたやかんのフタも、ちんちんとお湯が沸騰寸前の様子を表現します。

茶、沸いてます
茶、沸いてます

近頃、忙しくてへそで茶を沸かす時間も余裕もないな…。そんな風にお嘆きのあなたにおススメの「オートマタ」です。


あなたのかわりに、茶を沸かしてくれます

■箸が転んでも可笑しい
女性は思春期になると、急に泣き出したり、笑い出したりしてしまいがち。そんな思春期の女性の前で、箸をころころと転がしてあげれば、愉快に大笑いしてくれる…はずです。

とはいうものの、口に入れるお箸を転がすのは抵抗がありますよね。なんとなく、バチがあたりそうです。

そんなバチあたりを恐れるあなたにぴったりなのが、「箸が転んでも可笑しい」。転がされるためだけに生まれてきた箸を、思い切りくるくるさせられます。

原田さんの作品「箸が転んでも可笑しい」
原田さんの作品「箸が転んでも可笑しい」

ハンドルを回し続ける限り、箸も転がり続けるので、女性も笑い続けてくれるはずですよ。

ハンドルを回し続けると、思春期の女性が笑い続けてくれます
ハンドルを回し続けると、思春期の女性が笑い続けてくれます

原田さんは「箸が転んでも可笑しい」について、

「この作品に笑えたあなたは乙女心の持ち主です。」

と語っています。


あなたは、乙女でしたか?

■シャワー
筆者が個人的に一番気に入っているのがこの「シャワー」。ネコが植木にあげた水を、モグラが地面の下でシャワーとして使っているというものです。

問題作「シャワー」
問題作「シャワー」

モグラはこのシャワーを自作したのでしょうか?ネコは自分の撒く水がシャワーに使われることを了承しているのでしょうか?そもそも、モグラはなぜ地面の下でシャワーを浴びているのでしょう?洗っても、すぐに汚れてしまうのでは?

ネコは納得しているのでしょうか?
ネコは納得しているのでしょうか?

「シャワー」は、そんな風に、見れば見るほど妄想の膨らむ作品です。


モグラは、気持ち良さそうです

■テディベア

原田さんの作品「テディベア」
原田さんの作品「テディベア」

ハンドルを回すと、テディベアが自分の頭を持ち上げるという作品です。このテディベアは、「自分、しょせん、ぬいぐるみですから」と、自虐ネタとして頭を外している…ようにも見えます。

「すっぽん!」
「すっぽん!」

原田さんはこのテディベアを「お茶目」だと表現されています。でもよーく考えると、かなり怖い作品ですよね。ベアさん、本当は頭を外したくないのでは?

「…まわさないで!」
「…まわさないで!」


「まわさないでって言ってるのに!!」

■ネコパンチ 
ハンドルを回すと、左手がジャブをくりだし、右手がストレートパンチを打ち込むという作品。右のストレートがいつ出るのか、予測が付きにくいという面白さがあります。

「やるのか?、やるのんか?」
「やるのか?、やるのんか?」

この作品については、是非動画を見てください。ネコパンチと、本物のネコさんの熱いじゃれあい&戦いが楽しめます。


ネコ、おそるおそる…

■パンドラの匣
最後は開けてはいけないと言われる「パンドラの匣」。開けるなと言われると、ついつい開けてみたくなるものですよね。でも、うっかり開けると、大変なことになってしまうのが、この箱の怖いところです。

開けると大変!「パンドラの匣」
開けると大変!「パンドラの匣」

ちなみに、「希望」は入っていません。もっと、びっくりするものが入っています。


まわすと、びっくりしますよ!

作品の一部は、原田さんの Web サイト内の「オンラインショップ」で販売されています。残念ながら、オートマタは現時点ではすべて「Sold Out」。でも例えば、「TEDDY BEAR」や「SHOWER」のポストカードであれば購入可能なので、チェックしてみてください。

だから、まわさないでってば!
だから、まわさないでってば!

(画像はすべて、作者である原田和明さんの承諾を得て、同氏 Web サイトから転載させていただきました。)