「Wheezy」は、愛車を電動アシスト自転車にトランスフォームするコンバージョンキット。自転車を背後から押す、トレーラータイプのモデルだ。

自転車を電動アシストにトランスフォームするキット「Wheezy」
自転車を電動アシストにトランスフォームするキット「Wheezy」

自転車を電動アシスト付きに改造するコンバージョンキットは欧州を中心に多く販売されているが、「Wheezy」はそれらと比べて取り付けが簡単なのが特徴。後輪軸に専用アダプター、クランクにセンサー、ハンドルに電源スイッチを取り付ければ、設置作業は終了となる。

設置は、後輪軸に専用アダプターを装着し
設置は、後輪軸に専用アダプターを装着し

クランクにセンサー、ハンドルに電源スイッチを取り付けるだけ
クランクにセンサー、ハンドルに電源スイッチを取り付けるだけ

もう1つの特徴は、トレーラータイプであること。自転車の走行をアシストするだけでなく、荷物を運べるのだ。最上級モデルの「TOURING7」には専用キャリアが装備されており、25キロまでの荷物を搭載して走行できる。これはかなり斬新な機能と言えるのではないだろうか。

最上級モデルに装備される専用キャリア
最上級モデルに装備される専用キャリア

開発元のMy Wheezyによれば、「Wheezy」はロンドンの渋滞解消を目的に開発されたものだという。ロンドン市内で自動車通勤をすると、移動距離がほんのわずかであっても長時間かかってしまう。自転車は短時間での通勤を実現するが、汗をかいてしまうので汗臭いと同僚に嫌がられてしまうことがある。渋滞に巻き込まれず、しかも汗をかかないですむシステムはないかと考えた結果、行きついた答えが「Wheezy」だったそうだ。

ロンドン市内の渋滞は激しい
ロンドン市内の渋滞は激しい

だが、自転車通勤では汗をかいてしまうので
だが、自転車通勤では汗をかいてしまうので

同僚に汗臭いと嫌われてしまう
同僚に汗臭いと嫌われてしまう

このような経緯で開発された「Wheezy」には、通勤に便利な機能が搭載されている。例えば「Wheezy」は自転車からワンタッチで取り外し、キャリーバッグのように持ち運びが可能だ。このため、自転車本体を屋外の駐輪場にとめた場合でも、「Wheezy」だけを取り外してオフィス内で充電できる。

「Wheezy」はワンタッチで取り付け/取り外しが可能
「Wheezy」はワンタッチで取り付け/取り外しが可能

自転車を室内に持ち込めない場合でも、「Wheezy」だけを持ち込み
自転車を室内に持ち込めない場合でも、「Wheezy」だけを持ち込み

オフィス内で充電可能だ
オフィス内で充電可能だ

ワンタッチで取り外し/取り付けができるため、「Wheezy」を他の自転車に付け替えるのも簡単だ。たとえば、ウィークデイはシティサイクルで通勤し、土日はマウンテンバイクでオフロード走行を楽しむ場合、1台の「Wheezy」を両方の車両で利用できる。コンバージョンキットには、タイヤの表面やリムに直接動力を伝えるタイプのものもあるが、これらは泥や雨には弱い。だが、「Wheezy」は、オフロードであってもパワフルに進むことができる。

通勤用のシティサイクルから、MTBに簡単に付けかえ可能
通勤用のシティサイクルから、MTBに簡単に付けかえ可能

リムに動力を伝えるタイプは雨に弱く
リムに動力を伝えるタイプは雨に弱く

タイヤに直接動力を伝えるタイプは泥などに弱いが
タイヤに直接動力を伝えるタイプは泥などに弱いが

「Wheezy」はオフロードに強い
「Wheezy」はオフロードに強い

最高速度は時速24キロ。満充電に必要な時間は2時間30分から4時間で、一回の充電で走行可能な距離はもっとも安価な「Basic」グレードで28キロ、中間グレードの「CITY5」で38キロ。最上級グレードの「Touring7」で46キロとなっている。

「Basic」グレードのセット内容
「Basic」グレードのセット内容

価格は「Basic」グレードが499英ポンド、「CITY5」が579英ポンド、「Touring7」が799英ポンド。出荷開始は2016年の5月頃の予定。


「Wheezy」を装着した自転車で日本の公道を走行することは、おそらくできないだろう。だがMTBパークなど、管理された安全な区域内で走行するのは面白いかもしれない。