今回は愛知に飛び出します
今回は愛知に飛び出します

筆者が生まれたのは1984年。ちょうど、映画「風の谷のナウシカ」が公開された年です。 実際に見たのは物心ついてからですが、ぬいぐるみ(テト)を肩に乗せ、ひっくり返したこたつ(メーヴェ)に乗ってナウシカになりきっていたそうです。

そのナウシカから2014年公開のスタジオジブリ最新作「思い出のマーニー」まで、30年余りを振り返るイベントが愛知県で開催中。全国に先駆け愛知で実施されるとのことで、たまたま名古屋方面に行く用事があった筆者もこれは見逃せない!と訪れてみました。


◆会場は名古屋から1時間弱

「ジブリの大博覧会~ナウシカからマーニーまで~」は、愛知県が愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)で開催している「全国都市緑地あいちフェア」の特別企画。会場となる記念公園へは名古屋駅から30分程地下鉄に乗り、その後藤が丘駅で「リニモ」に乗り換えて約10分。公園には広い駐車場も完備されているので、車での来場も可能です。

愛・地球博記念公園駅に着くと懐かしのキャラクター「モリゾー」と「キッコロ」がお出迎え。公園へと続く道も花で彩られています。

改札を出たら右へ
改札を出たら右へ

前方に見える白い球体を目指します
前方に見える白い球体を目指します

◆原画と空間で感じる映画美術の神技!「思い出のマーニー×種田陽平展」

まずはマーニーの世界へ!
まずはマーニーの世界へ!

今回は「思い出のマーニー×種田陽平展」も同時開催されており、会場となる地球市民交流センター体育館では当日券が販売されています。大人1,000円(学生/子ども料金有)で2つの展示を観覧できるのでなかなかおトク?なおチケットはローソンやチケットぴあなどで事前に購入しておくとスムーズです。筆者はリニモ券付きのチケットを買っておいたのですが、マーニーが描かれたリニモ券がもらえました。

当日券もありますが、事前購入がオススメ
当日券もありますが、事前購入がオススメ

「思い出のマーニー×種田陽平展」では、美術監督の種田陽平氏や男鹿和雄氏らスタジオジブリが誇る美術スタッフによるイメージボードや背景画がたっぷり展示されています。鉛筆1本のスケッチすら今にも動き出しそうでほれぼれ。種田氏の仕事机や仕事道具も再現されていて、終始興奮しっぱなしでした。

さらに、会場内にはマーニーが住んでいた“湿っ地屋敷”やクライマックスで登場するあのサイロが実写映画のセットのように緻密に再現されています。種田氏だからこそなせるアニメと実写のコラボ空間で、映画の世界に入ったような臨場感を体験してみてください!

展示会場を出るとグッズショップがあります。ショップのみ再入場できるので、先に別の会場を見てから戻ってきてもいいかもしれません。撮影スポットもありますよ。

あのポスターを再現しよう
あのポスターを再現しよう

私のマーニーはどこかしら…
私のマーニーはどこかしら…

◆「大岩家の庭」も!

杏奈がいる!
杏奈がいる!

会場から少し離れたところには、主人公の杏奈がひと夏を過ごした大岩家の庭も再現されていました。何度も通った“ちかみち”や、マーニーもちゃんといます。

思わずくぐりたくなる“ちかみち”や
思わずくぐりたくなる“ちかみち”や

マーニーもいるよ
マーニーもいるよ

◆「ジブリの大博覧会」ではビジネスのヒントが見つかる?

続いての会場は体育館から徒歩7分ほどのところにある愛・地球博記念館ギャラリー3。こちらではジブリ30年の軌跡を辿る「ジブリの大博覧会」が開催されています。


展示内容はこれまでのスタジオジブリ作品の宣材やグッズなどが中心。ジブリとともに歳を重ねてきた人にはひときわ感慨深いものになっています。

また、プロデューサー・鈴木敏夫さんの仕事机やメモが多数展示されており、作品の企画から制作、公開までのプロモーションがどのように進んでいくかが分かります。

特に印象深かったのが、「もののけ姫」のコピー“生きろ。”が決まるまでの鈴木氏と糸井重里氏のFAXのやりとり。何度も往復し、苦悩しながらあの作品と時代に最もふさわしいコピーにたどり着く過程に胸が熱くなりました。どんなに素晴らしい作品を作っても、それを時代に合ったプロモーションで世に伝えなければ映画は多くの人に見てもらえない。業種は違えど、皆さんもビジネスのヒントが見つかるかもしれません。

ちなみに、会場内には実物大(?)のネコバスやトトロのぬいぐるみも展示されており、小学生以下の子どもならネコバスの中に入ることもできます(撮影は不可)。うらやましい!

◆「サツキとメイの家」にもぜひ

なお公園内には、「となりのトトロ」に登場するあの“お化け屋敷みたい”なおうちもあるんです。

中に入るには展覧会とは別にチケットが必要なのですが、筆者は急に予定を決めたこともあり、この日のチケットは既に完売。残念ながら外観のみを眺めました…。スタッフの方によると、チケットは数週間先まで完売することもあり、事前の予約購入が必須だそうです。

◆とにかく平日がオススメ!

さらに、週末は展覧会も非常に混雑するそう。整理券なども配布されるそうですが、入場までに3時間待ち(!)になったこともあるとか。公園自体もとにかく広く、自然に溢れた気持ちの良い施設なので、できれば平日に行って丸ごと満喫したいところです。

平日だと、とてもスムーズに回れます
平日だと、とてもスムーズに回れます

売店などでは軽食も販売されており、期間によってはフードイベントも開催されます。晴れたらお弁当を持参して、青空の下で食べても気持ちよさそうですね。

ピクニックを楽しむ人も多くいました
ピクニックを楽しむ人も多くいました

季節の花が満開
季節の花が満開

展覧会は11月8日まで。県内の方はもちろん、県外の方も近くに行く機会があればぜひ時間を取って訪れてみてください!
 
「ジブリの大博覧会」愛・地球博記念公園
住所:愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533-1
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