ペダル無し二輪車は、足で地面を蹴って進む乗り物。子どもが自転車の練習をする際に利用されることが多い。

だがそのペダル無し二輪車を、通勤用の乗り物にしようと考えている人がいる。ニュージーランドの発明家/起業家のTom Mackenzieさんだ。Mackenzieさんは通勤用ランニングバイク「Levicle」を開発した。

通勤用ランニングバイク「Levicle」
通勤用ランニングバイク「Levicle」

「Levicle」は、自転車とキックボードのいいとこ取りを目指した乗り物。軽さや構造のシンプルさはキックボードに近く、ハンドルやブレーキ、サドルが付いている点は自転車に近い。キックボードでは長時間の走行は厳しいが、「Levicle」では大きな前輪とサドルがあるために、長距離移動が可能になっている。また、キックボードに比べてタイヤが大きいので、段差などを乗り越えるのも楽だという。

キックボードよりも大きめの前輪を装備
キックボードよりも大きめの前輪を装備

スピードは、多くの人がその外見から想像するよりも速いという。また、他の乗り物では味わえない、不思議な“浮遊感”を楽しめるそうだ。その“浮遊感”は、スーパーのショッピングカートでの走行感に近いという。

この例え、ちょっと、よくわからない…。
この例え、ちょっと、よくわからない…。

メンテナンスはほぼ不要。チェーンもないため、通勤中にチェーンが外れて仕事に遅刻したり、スーツのズボンのすそを油で汚したり、といったこともない。

サイズは折り畳んだ状態で72x36x19センチで、重さは5キロ。自分の部屋やオフィスに収納するのが簡単なのはもちろん、キャリーバッグに入れて持ち運ぶのも容易なサイズだ。バスや電車を乗り継ぐことも多い通勤者にとって、これは大きなプラスとなるだろう。

折り畳んだ状態の「Levicle」
折り畳んだ状態の「Levicle」

自分の部屋やオフィスに収納できる
自分の部屋やオフィスに収納できる

もし「Levicle」が本当にヒットしたら、足をパタパタさせながら通勤するビジネスパーソンの姿が、ニュージーランドの朝のお決まりの風景となるかもしれない。そうはならないとは思うが、もしなったら、ニュージーランドの重要な観光資源となるだろう。

こんな強面の男性も
こんな強面の男性も

足をぱたぱたさせていると、ちょっとかわいい  観光客、殺到?
足をぱたぱたさせていると、ちょっとかわいい
観光客、殺到?

Tom Mackenzieさんは現在、「Levicle」の市販化に向けクラウドファンディングサイトkickstarterで出資者を募集中。記事執筆時点では、133米ドルの出資で「Levicle」を1台入手可能だ。入手に可能な金額はキャンペーンが進むに連れて上昇し、終了後の市販価格は240米ドルとなる。日本への配送にも対応しており、配送料は無料。出荷開始は2016年2月を予定している。


なお、「Levicle」にはクランクが取り付けられていないため、日本では自転車ではなく遊具に分類されてしまうと考えられる。おそらく、公道の走行は許可されないので、その点には注意されたい。