ドイツ・ミュンヘンに本社を置く国際化学工業メーカーLinde。そのLindeが電動アシスト自転車「Linde H2」のプロトタイプを発表した。水素を使って発電し、その電力でサイクリストのアシストをする“水素自転車”だ。

水素で走る自転車「Linde H2」
水素で走る自転車「Linde H2」

LindeがLinde H2で目指しているのは、寿命が短いうえに廃棄処分が困難な従来型のバッテリーを、電動アシストシステムから排除すること。Linde H2には、水素と大気中の酸素を使って発電する燃料電池が搭載されている。

水素と大気中の酸素を使って発電する燃料電池を搭載
水素と大気中の酸素を使って発電する燃料電池を搭載

“水素自転車”の最大のメリットは、バッテリーを充電する時間が不要なこと。従来型の電動アシスト自転車では、バッテリーの充電に通常3~6時間程度必要となる。だがLinde H2であれば水素の充填はわずか6分で完了。航続可能距離も従来の電動アシスト自転車よりも長く、1回の水素充填で100キロ以上のアシストが可能だ。

1回の水素充填で、100キロのアシストが可能
1回の水素充填で、100キロのアシストが可能

Linde H2はまだプロトタイプ段階。だがLindeは現在ドイツで、2023年までに400か所の水素ステーションの設置を目指している。これが実現すれば、Linde H2の製品化も現実的なものになるだろう。トヨタが水素自動車MIRAIで提案しているように、Linda H2の燃料電池を災害時の緊急用電源として利用し、家電製品などに給電するといった活用法も将来的にはでてくるかもしれない。

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