この冬、新感覚のホワイトソースでもっと料理上手に!
この冬、新感覚のホワイトソースでもっと料理上手に!

冷たい北風が吹く街を歩いていると、脳内に「おうちへ帰ろう~♪」のあの歌が流れてくるこの頃。冬といえばやっぱりシチューやグラタンなどのアツアツメニューが恋しくなりますよね。

でも、グラタンに使うホワイトソースって、バターやミルクを使うので少々カロリー高め。家で作るにも焦げないよう気を遣うのでなかなか大変です。


そこで今回は“簡単に作れてかつヘルシーなホワイトソース”をテーマに、京都の伝統的な白みそである「西京味噌」に注目。他の味噌と比べ塩分が低く、甘みが強い西京味噌の特徴を活かした「西京味噌ホワイトソース」とそのアレンジレシピを、京料理に造詣の深い料理研究家の大原千鶴さんに教わりました!

■基本の「西京味噌ホワイトソース」の作り方

ソースの材料は「西京味噌」「豆乳」(調整豆乳でも可)の2つ。

普段なじみのない方も、京都のお雑煮や西京漬けで食べたことがあるのでは?
普段なじみのない方も、京都のお雑煮や西京漬けで食べたことがあるのでは?

作り方は、それぞれを「1:2」の比率でよく混ぜるだけです(例:西京味噌200gに対して豆乳400cc)。

泡立て器を使ってよ~く混ぜます
泡立て器を使ってよ~く混ぜます

味見してみると、ほのかに甘みがありつつも塩分はそれほど感じられず、サラッとした口あたり。豆乳と味噌の良い香りがふんわり口に残ります。

ちなみにこのホワイトソースは、調理次第で和・洋どちらのテイストにも合うそう。さらに味の変化をつけたい時は、ソースを火にかけながら温めた“だし”を混ぜるといいそうです。

■西京味噌ホワイトソースのアレンジレシピ

続いて、ソースを使った冬にピッタリのアツアツレシピをご紹介します。

1.パパッと作れる「白みそライスグラタン」

 まずはシンプルにソースを堪能
まずはシンプルにソースを堪能

【材料/1人分】
ご飯(80g)、溶けるチーズ(シュレッド)適量、西京味噌ホワイトソース 大さじ3、パセリ適量

【作り方】
あたたかいご飯に西京味噌ホワイトソースを混ぜて耐熱容器に入れ、溶けるチーズとみじん切りにしたパセリをのせてオーブントースターで10分ほど焼く。

ご飯とソースを混ぜて
ご飯とソースを混ぜて

こんがりと焼き色が付くまで焼きます  (筆者はドライパセリを最後に振りかけました)
こんがりと焼き色が付くまで焼きます
(筆者はドライパセリを最後に振りかけました)

とろ~り溶けるチーズの中から味噌の香ばしい香りがふわんと漂い、見た目はシンプルなのにとても味わい深い一品。チーズの塩気とほの甘い味噌の相性も抜群です!重くなり過ぎないので夜食にも良さそう。なお、お好みでベーコンやタマネギなどの具材をご飯に混ぜ込んでも良いそうなので、色々なバリエーションを楽しんでみてください。

2.心もとろける「白みそシチュー」

具材のうまみが溶け込んだシチューはおもてなしにも
具材のうまみが溶け込んだシチューはおもてなしにも

【材料/2人分】


小カブ2個(300g)、鶏もも肉1枚(300g)、太白ごま油(サラダ油でも可)大さじ1/2、シメジ1/2パック、シイタケ2枚、ブロッコリー(塩ゆでしたもの)適量、西京味噌ホワイトソース1カップ
だし、塩、コショウ、片栗粉・・・適量

【作り方】
1.小カブは皮をむいて6等分に切り、鍋に入れてひたひたのだしで柔らかくなるまで煮る。
2.鶏もも肉はひと口大に切り、塩・コショウを振って片栗粉を全体に薄くまぶす。
3.フライパンに太白ごま油をひき中火にかけ、鶏肉を並べ入れフタをして両面をこんがり焼く。
4.鍋に小カブ、焼いた鶏肉、食べやすく切ったきのこ類を入れ、西京味噌ホワイトソースを加えて中火にかける。ソースを全体に絡めながら温め、きのこ類がしんなりしたら完成。器に盛りブロッコリーをのせる。

あつあつを召し上がれ!
あつあつを召し上がれ!

味付けはほぼソースのみ。物足りないかな、と思いきや、素材の旨みが溶け出したスープは一層コクが深まり、食べる手が止まらなくなります。クリームほど重すぎないのでむしろ普通のシチューよりいっぱい食べられそう。優しい甘さに体の芯までホッと温まりますよ。

短期熟成型の白みそは、長期保存できないのが難点。お正月用に買ってなかなか使いきれないという人も、ぜひこのソースをレパートリーに加えてみてくださいね!