「クルトガ」が“折れないシャープペン”市場に参入!
「クルトガ」が“折れないシャープペン”市場に参入!

三菱鉛筆から販売されているシャープペン『クルトガ』シリーズ。芯が少しずつ回転して円錐状に尖り続けることで、従来のシャープペンより細かい文字が書きやすいのが特徴だ。筆者も使用しているが、その書き心地は“常に消しゴムのカドで消す”快感と似ている。

そのクルトガから、新たに「クルトガ パイプスライドモデル」が11月16日に発売された。芯径は0.5mmで全3色。価格は450円(税別)。


「クルトガ パイプスライドモデル」
「クルトガ パイプスライドモデル」

この商品は、芯と連動して先端パイプがスライドすることで、1回のノックで従来製品よりも長く文字を書き続けられるのが特徴だそう。実際にどう変わったのか、その書き心地を旧製品と比べてみたい。

■芯が出てなくても細く書ける!

今回用意したのは「クルトガ パイプスライドモデル」と筆者が愛用中の「クルトガ ローレットモデル」。どちらもノック式で、製品の特徴である「クルトガエンジン」を搭載している。

上が「クルトガ パイプスライドモデル」のブラック  「クルトガ ローレットモデル」(下)はグリップの握り心地が良い
上が「クルトガ パイプスライドモデル」のブラック
「クルトガ ローレットモデル」(下)はグリップの握り心地が良い

芯を出したところ
芯を出したところ

小窓からギアの回転する様子が見えるのもおなじみの仕様だ。

丸いマークの動きで芯の回転が分かる
丸いマークの動きで芯の回転が分かる

先端から1mmほど芯を出してひたすら文字を書いたり線を引いたりしてみる。従来モデルは芯が見え無くなると筆記不可能になった。

再度ノックしましょう
再度ノックしましょう

一方新モデルは、芯が短くなるのに合わせて先端のパイプも短くなり、先端からほとんど見えないくらいになってもそのままずっと筆記できる。

まだだ、まだ書ける!
まだだ、まだ書ける!

もちろんクルトガエンジンも回り続けており、筆跡は細いまま。いつまで書けるか試しているとこちらが根負けするぐらい筆記可能時間が長く、これにはちょっと感動を覚えた。

なお以前折れないシャープペンを比較した際、芯が出ないタイプのシャープペンは紙質によって引っかかるのが気になったのだが、クルトガは先端を特殊加工することで紙への抵抗を軽減しているそう。

パイプ先端のエッジが無く、確かにひっかからない
パイプ先端のエッジが無く、確かにひっかからない

■どっちが書きやすい?

尖り続ける芯を“守り続ける”機能が追加されたことで、さらに独自の領域に達したともいえる今回の商品。議事録や小論文など長時間の筆記が必要な場面で、これほど集中を妨げる要素の少ない製品はないだろう。

ただパイプが短くなるとペン先が見えづらくなってくるので、耐久性より書きやすさを求める筆者的にはロートレックの方が好みではある(新しい方もマメにノックすれば良いのだが)。とはいえ、新しいクルトガの参入により“折れないシャープペン”市場は益々盛り上がりそうだ。