バスタブが付いておらず、シャワーのみという部屋はたまに存在している。特に、海外で目にすることが多い。そのような部屋に住む人が肩までお湯につかり、リラックスするにはどうしたらよいだろうか?

その答えの一つが「XTEND」。ぺったんこにして収納できるバスタブだ。



「XTEND」は蛇腹式の骨組みと、お湯をためる布を組み合わせた構造。骨組みを展開し、布内にお湯をはって入浴する。狭いシャワールームではなく、アパートの部屋一杯に広げて設置できるので、ゆったりとお風呂タイムを楽しめるのが特徴。お湯をためるときに使用するカランや、排水口も取り付けられている。



折り畳んだときの厚みはわずか8.5ミリ。不要なときには、家具の隙間などに収納可能だ。


骨組みはカーボンファイバー製のため軽量。女性でも持ち運びできる、重さ7キロを実現した。


残念ながら、XTENDは未だプロトタイプ段階。製品化は未定とのことだ。だが製品化されても、日本ではそれほど需要はないかもしれない。日本にもシャワーのみの部屋はあるが、そのような部屋に住んでいる人でも、スーパー銭湯などで比較的手軽に広いお風呂を楽しめるからだ。このあたり、欧州の古いアパートに住む人たちとは、ちょっと事情が異なっているかもしれない。