肩が凝るのは日本人だけと言われているが、これは事実ではないようだ。たとえば米国でも身体のコリや痛みに悩む人は多く、マッサージの予約を取るのは大変で、「zeel」なんていう予約専用アプリが人気を集めているほど。米国のテレビドラマでも、登場人物がマッサージを受けているシーンはよく見られるし、2004年まで米国で放映されていたテレビドラマ「フレンズ」の主人公の一人であるフィービーの仕事は、マッサージ師だった。

米国で人気のマッサージ予約専用アプリ「zeel」  「そこは、ネット予約でしょ?」
米国で人気のマッサージ予約専用アプリ「zeel」
「そこは、ネット予約でしょ?」

そんな風に、実は肩がこっていて、マッサージや癒しを求めている米国のロサンゼルスで「AiraWear」は生まれた。これは、マッサージ器を内蔵したパーカーだ。

マッサージ器を内蔵したパーカー「AiraWear」
マッサージ器を内蔵したパーカー「AiraWear」

「AiraWear」の内部には空気で膨らむエアベストが取り付けられており、エアベストには首、背中、腰をマッサージする個のマッサージモジュールが装着されている。これらマッサージモジュールがツボを押し、コリを揉みほぐしてくれる仕組みだ。

6個のマッサージモジュールがツボを押し、コリを揉みほぐしてくれる
6個のマッサージモジュールがツボを押し、コリを揉みほぐしてくれる

マッサージ効果を高めるため、エアベストにはいくつかの工夫がなされている。通常、パーカーの生地には伸縮性の高いものが採用されるが、エアベストの素材は伸縮性のほとんどないもの。これによってこっている部分を押す際に、力が逃げてしまうことを防いでいる。ベストには空気で膨らむピローも6個組み込まれており、これもマッサージ効果を高めるために使用される。

「AiraWear」パーカーには、エアベストに空気を入れるポンプも搭載されている
「AiraWear」パーカーには、エアベストに空気を入れるポンプも搭載されている

マッサージモジュールはスマートフォンアプリでコントロール可能。必要な箇所を、必要な強さで揉みほぐすことが可能だ。

マッサージモジュールはスマートフォンアプリでコントロール可能
マッサージモジュールはスマートフォンアプリでコントロール可能

必要な箇所を、必要な強さで揉みほぐす
必要な箇所を、必要な強さで揉みほぐす

「AiraWear」は、マッサージチェアの欠点である“持ち運べない”を解消する目的で開発されたパーカー。マッサージチェアとは異なり、オフィスで仕事中であっても、自宅でリラックスしているときでも、通勤中でもマッサージを楽しめる。

どこでも、マッサージチェア!
どこでも、マッサージチェア!

サイズは通常のパーカーよりも少し大きめ程度。スーツケースに入れて、旅先に持ち運ぶことも可能だ。

旅先でも、マッサージ!
旅先でも、マッサージ!

「AiraWear」には姿勢矯正機能も搭載されている。これは、内蔵されたセンサーを活用し、姿勢が悪くなっていると判断された場合、腰のあたりのピローにポンプで自動的に空気を入れ、姿勢を正すというものだ。良い姿勢を保つことで、こりを少なくするのが目的なのだとか。

良い姿勢を保てば、こりも軽減できる?
良い姿勢を保てば、こりも軽減できる?

スマートフォンとの接続はBluetooth経由で、バッテリーの充電はmicro USB経由で行う。1回の充電で3~6時間の連続使用が可能だ。

バリエーションとしては、パーカータイプの他、ジャケットなどの下に着用しやすいベストタイプがある。カラーバリエーションは、パーカータイプがグレイ、ネイビー、ブラックの3色展開。ベストはダークグレイの単色提供となる。

ベストタイプ(左)と、パーカータイプ(右)
ベストタイプ(左)と、パーカータイプ(右)

ベストタイプはジャケットの下に着用しやすい
ベストタイプはジャケットの下に着用しやすい

パーカータイプのカラーバリエーションは、グレイ、ネイビー、ブラックの3色
パーカータイプのカラーバリエーションは、グレイ、ネイビー、ブラックの3色

開発者のChristopher Olenikさんは現在、「AiraWear」の市販化を目指してクラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、ベストタイプが99ドル、パーカータイプが129ドルの出資で入手可能だ。入手に必要な金額はキャンペーンが進むにつれて上昇し、終了後の市販価格はベストタイプが199ドル、パーカータイプが249ドルとなる。日本への送料が別途20ドル必要。出荷は2016年11月を予定している。

249ドルという価格は、パーカーとしてはべらぼうに高い。だが。マッサージチェアと考えればそれなり、または安い価格と言ってもよいのかもしれない。