「Tap」は、Tap Systemsが開発した指にはめて使うスマートフォン/タブレット用のキーボード。装着すれば、手元を見なくても正確で高速な文字入力が可能になる。

指にはめて使うスマートフォン用キーボード「Tap」
指にはめて使うスマートフォン用キーボード「Tap」

スマートフォン向けの入力デバイスとしては音声入力が期待されている。だが、周囲がうるさい場所では認識率が下がってしまうし、会議中など喋ってはいけない場所では利用できないなどの問題を抱えている。長い文章も苦手だ。


「Tap」はこれらの問題を解決するかもしれない入力デバイス。スマートフォンの仮想キーボードや音声認識よりも正確かつ高速な入力が可能になる

仮想キーボードや音声認識よりも正確かつ高速な入力ができる
仮想キーボードや音声認識よりも正確かつ高速な入力ができる

会議中や
会議中や

誰かが隣で寝ている、など  音声認識を使えない状況で便利
誰かが隣で寝ている、など
音声認識を使えない状況で便利

タップする場所はテーブルなどでなくても構わない。例えば、自分の身体の一部でも良いので、周囲に何もないときにも入力が可能だ。頭部をタップしても、入力できる。

頭でツイートしている例
頭でツイートしている例

自転車のハンドルでEメールを書いている例
自転車のハンドルでEメールを書いている例

「Tap」は、スマートウォッチの活用方法を広げるかもしれない。スマートウォッチでは入力方法が音声認識などに限られているため、ニュースサイトやSNSからの通知を表示するだけという使い方をする人も多い。だが「Tap」と組み合わせることで、スマートウォッチは入力可能なデバイスへと進化する可能性がある。

入力デバイスがあれば、スマートウォッチの活用範囲は広がる?
入力デバイスがあれば、スマートウォッチの活用範囲は広がる?

利用時には、手袋をはめるように、「Tap」を手にはめる。装着は、右手、左手どちらでも構わない。あとは指を動かせばその動きをセンサーが感知し、動かした指の組み合わせによって異なった文字が入力される。

使用時は、手袋をはめるように「Tap」を手にはめる
使用時は、手袋をはめるように「Tap」を手にはめる

入力する際の指の動かし方は若干複雑。例えば「N」を入力するには、親指と人差し指を同時にタップする。「T」であれば人差し指と中指、「L」なら中指と薬指、「S」では薬指と小指を同時にタップする必要がある。その他、指1本だけのタップや3本同時のタップなど、様々な組み合わせをすべて覚えなければならない。

「N」を入力するには、親指と人差し指を同時にタップ
「N」を入力するには、親指と人差し指を同時にタップ

「A」を入力するには、親指をタップする
「A」を入力するには、親指をタップする

Tap Systemsでは、入力練習用の動画を公開しており、それにあわせてトレーニングすれば、1時間程度で入力できるようになるとしている。

サイズは、L、M、Sの3種類。充電にはmicro USBケーブルを使用する。1回の充電に必要な時間は約3時間で、連続稼働時間は72時間。2016年内の発売を目指している。