「Pebble 2」「Pebble Time 2」「Pebble Core」

調査会社IDCは5月16日に、Apple Watchの2016年1~3月期の売上台数は150万台と推計されると発表した。2015年10月~12月期の410万台(推計)と比べると、売上台数は63%も落ち込んだことになる。

売上台数についてAppleからの公式発表はなく、この数字は推計に過ぎない。だが、Apple Watchが売れてないのは事実だろう。もっともシンプルな「Sport」でも、その価格は3万6,800円から。「Edition」と呼ばれる高級モデルでは218万円のものさえある。スマートウォッチは、基本的にはスマートフォンのもう1つの画面として機能するもの。スマートフォン本体よりも価格が高いと、手を出せる人は少ない。

だがウェアラブルデバイス市場全体は成長傾向にあり、その成長を牽引しているデバイスのひとつが「Pebble」だ。「Pebble」は価格が安く、軽く、デザインがシンプルなスマートウォッチ。1回充電すると1週間程度使用できるというメリットを持っている。

PebbleTime
1回の充電で1週間使用できるスマートウォッチ「Pebble」
(画像は旧バージョンの「Pebble Time」)

そのPebbleが新たに「Pebble 2」「Pebble Time 2」そして「Pebble Core」を発表した。今回もまた、kickstarterでの出資者募集キャンペーンを実施している。

今回発表された3モデルのうち、スマートウォッチに分類されるのは、「Pebble 2」と「Pebble Time 2」の2モデルだ。

「Pebble 2」と「Pebble Time 2」
「Pebble 2」(左の2つ)と「Pebble Time 2」(右の2つ)

「Pebble 2」は、2012年にkickstarterに登場した初代「Pebble」のアップグレード版だ。モノクロのEペーパーが搭載されたエントリーレベルモデルではあるが、初代「Pebble」同様、Bluetooth経由でスマートフォンと連携して各種通知を表示するなど、基本的な機能は備えている。

Pebble 2 Collection
モノクロEペーパーが搭載されたエントリーレベルモデル「Pebble 2」

Pebble Original Versions
参考画像:初代「Pebble」

アクティビティトラッキング機能や心拍数モニターを内蔵。補助的なレベルに留まるとはいえ、トレーニング測定ツールとしても活用できる。

Pebble Activity Tracking features
アクティビティトラッキング機能搭載

Pebble Health App
簡易心拍数モニターを含むヘルスアプリを利用可能

kickstarterでの入手に必要な金額は本稿執筆時点では99ドル。キャンペーン終了後の市販価格は129ドルになる。出荷は2016年9月に予定されている。

Pebble 2 Color Variations
カラ―バリエーションは5色

「Pebble Time 2」は、「Pebble Time」のアップグレード版。カラーEペーパーのサイズが50%大きくなった他、ピクセル数が80%アップし、表示が若干見易くなった。

カラーEペーパーを持つPebble Time 2
「Pebble Time 2」では、カラーEペーパーのサイズが大きくなり
通知も見易くなった

バッテリー使用可能時間の長さは健在。1回の充電で10日間使用可能だ。Apple Watchでのバッテリー使用可能時間が最大18時間で、ほぼ毎日充電が必要であるのと比較するとその長さがわかるだろう。なお、「Pebble 2」は、1回の充電で7日間利用できる。

kickstarterでの入手に必要な金額は179ドル。キャンペーン終了後の市販価格は199ドルになる。出荷は2016年11月に予定されている。

スマートウォッチ基本機能「通知」
価格はちょっと高め
カラーEペーパーを取るか、価格を取るか?

今回初のお目見えとなったのが「Pebble Core」。これはディスプレイを持たない、クリップオンタイプのデバイスだ。

Pebble Core
フィットネスデバイス「Pebble Core」
画面がないのが特徴

「Pebble Core」は、利用者のフィットネスをサポートするデバイス。3G接続機能、GPS機能、4GBの内部ストレージを持っており、様々なフィットネスアプリにアクセスできる。例えば街中をジョギングする際にはスマートウォッチとスマートフォンの両方を携帯するのはちょっと面倒。だが「Pebble Core」があれば、スマートフォンを持ち歩かなくても、フィットネスアプリを利用可能になる。

Pebble Core装着イメージ
スマートフォン無しでも、フィットネスアプリを使用可能に

3Gを活用した機能としてはその他、ボタンを押すだけであらかじめ設定された連絡先にSOSメッセージを送信する、といったものも搭載された。

「Pebble Core」は、Android 5.0のインストールされた超小型のコンピューターと見ることもできる。利用者に知識があれば、カスタマイズして、様々な用途で利用可能だ。例えばペットトラッカーなどに作り変えてしまうこともできる。

Pebble Core活用例

kickstarterでの入手に必要な金額は、本稿執筆時点では69ドル。キャンペーン終了後の市販価格は99ドルになる。出荷は2017年1月に予定されている。

Pebble Coreをキーホルダーとして活用
来年か…。

Pebbleはこれまで、初代モデルのkickstarterキャンペーンでは1,026万6845ドル(約11億3,000億円)、Pebble Timeでのキャンペーンでは2,033万ドル(約22億3,000万円)の資金調達に成功している。3回目となる今回のキャンペーンでは、本稿執筆時点ですでに584万3,785ドルを調達。kickstarterでの出資総額の新記録樹立が期待されている。