スマートフォンの持ち込みが禁止されるだけでなく、店内ではガスや電気も使用されないレストラン「The Bunyadi」が今年6月、英国ロンドンにオープンする。ここはまた、ロンドンで初の“裸のレストラン”でもある。
同レストランのテーマは、約2億5,000万年前に存在したとされる「パンゲア大陸」。このテーマに沿い(?)、薪ストーブで調理された食事を、ハンドメイドの陶磁器に盛り付けてサーブする。顧客側は、これを食べられるカトラリーで頂くというシステムだ。
レストラン内には電灯はなく、明かりはろうそくのみ。レストラン内の仕切りは、竹でできたパーティションというこだわりぶりとなっている。
同レストランを経営するSeb Lyall氏は、「The Bunyadi」をオープンさせる理由について次のように説明している。
「人々は、人口着色料などの“化学物質”、電気、ガス、スマートフォンなどの“テクノロジー”、そして身に纏う“衣服”のない一夜を経験し、それを楽しむ機会を与えられるべきだと、我々は考えている。それが、本当の自由を体験するということだからだ」
Lyall氏によれば、「The Bunyadi」では裸でいることを強制されることはないという。だがレストラン側は、「裸でいる方が快適」と感じるような雰囲気の創出に努めるとしている。
レストランを入ったところには、待ち合わせなどに便利なバーカウンターがある。ここは、「衣服着用」エリアだ。このバーの脇に更衣室があり、ここで衣服を脱いで「ピュア」エリアに入る。
ここで待ち合わせ、更衣室で衣服を脱いで中に入る
今年の夏、ロンドンを訪れる計画のある人は、「The Bunyadi」に足を向けてみてはいかがだろうか?だが、入店できるかどうかはわからない。「The Bunyadi」はオープン前にもかかわらず、すでに3万8,000人に以上がウェイティングリストに登録済みとなっている。