ビデオカメラが内蔵された歯ブラシ「Prophix」

多くの人は歯ブラシを使うとき、特定の場所を磨き過ぎたり、あるいは磨かなかったりという“磨き癖”を持っており、この“磨き癖”のために、毎日歯を磨いていても虫歯になってしまうケースがあるという。

「Prophix」は、磨き残しゼロを目指す歯ブラシ。米国イリノイ州に本拠を置くONVIが開発した。


磨き残しゼロを目指す歯ブラシ「Prophix」
磨き残しゼロを目指す歯ブラシ「Prophix」

特徴は1,080p対応のビデオカメラが搭載されていること。このカメラがブラッシング中の口内の様子を撮影し、いつも磨かれていない箇所 ―たとえば歯と歯の隙間など― を特定できる。ブラッシングの様子は、スマートフォンアプリで確認可能だ。アプリは現時点ではiOSにしか対応していないが、現在Android版も開発されているという。

ブラッシングの様子を撮影し、磨き残しを発見できる「Prophix」
磨かれていない場所を映像でチェック!

10メガピクセルの静止画も撮影し、スマートフォンアプリに保存可能だ。この機能を使い、虫歯になりかけているところを定期的に撮影し、その変化をトラッキングできる。

静止画を撮影し、特定の歯の変化をトラッキングできる「Prophix」
ん~、徐々に黒くなってる?

筆者は以前部屋を掃除するとき、メガネを装着しないで掃除機をかけていた。だがある日メガネをかけて掃除をしたところ、部屋の隅などにホコリがたまっていることに気付いて驚いたことがある。何かをきれいにするときには、視覚は重要だとそのとき悟った。

だが、ハミガキをする際には、口の中を視覚的に確認しないでブラッシングしている。これは目を瞑って掃除機をかけるのに近いかもしれない。磨き残しがでてくるのはある意味当然だろう。ビデオカメラでブラッシングを視覚的に確認するという「Prophix」のアプローチは正しいと考えられる。

「Prophix」は、目で見ながら口の中をきれいにするというアプローチ
目で見てブラッシングすれば、いまよりもきれいに?

ONVIは「Prophix」の公式サイトでプレオーダーを受け付け中。現時点では米国国内のみでの販売だが、海外での販売も検討しているという。米国外での販売開始時期などについては、明らかにされていない。

「Prophix」製品パッケージ
「Prophix」製品パッケージ
替えブラシなども同梱されている