様々な路線のターミナルになっている池袋は、昔から人口が多く最先端ファッションからエンターテイメント、サブカルチャーまで様々な文化が混在する街。近隣には情緒たっぷりの雑司ヶ谷もあり、東京らしさを凝縮したエリアともいえます。
今回は、そんな池袋を見守ってきたお店で“とっておきのおやつ”を調達しましょう。
路地裏の名店「すずめや」
まずは午前中のうちに行っておきたいお店へ。東口から南池袋郵便局・本立寺方面へ7分ほど歩くと小さな和菓子店「すずめや」があります。
店頭で売られているのは5種類ほどの和菓子のみ。名物のどら焼きは、早い時は午前中で売り切れてしまうとか。この日も次々とお客さんが訪れていました。
空気をたっぷり含んだふわふわの皮には、スッキリとした甘さの粒あんがぎっしり。ほくほくとした豆の食感があるのに全体の口どけがとても良く、ドラえもんがパクパク食べるあの感覚で軽く食べられます。筆者のどら焼き経験は人並みですが、その中では一番おいしい。
昔からあるけど初来店
続いて、東口の横断歩道を渡ってすぐの場所にある洋菓子店「タカセ」へ。こちらでは店舗オリジナル菓子「アーモンドチュイル」が人気だとか。
箱入りもあります
アーモンドチュイルは、ビスケットの上にバター、はちみつ、生クリームと一緒に煮詰めたスライスアーモンドを重ねた焼き菓子。今回はチョコレートでコーティングされているものを買いました。色々な食感と甘さ、アーモンドの香ばしさが一気に押し寄せてきて、焼き菓子のおいしいところを全部集めたよう。適度にカジュアルでお土産にも良いですね。
江戸川乱歩ゆかりの店
最後は西口を出て5分ほどの場所にある老舗の和菓子店「池袋三原堂」へ。創業は昭和12年、あの江戸川乱歩氏の作中で「この店は池袋名物のうちでも光った存在の一つであろう。」という記述が残っているとか(同店Webサイトより)。
こちらで購入したのは、同氏が特に好んでいたという「じょうよ饅頭」(1個210円)と池袋のシンボル・ふくろうをかたどった「池ぶくろう最中」(1個190円)。
じょうよ饅頭の皮は、すりおろした山芋と砂糖、米粉の皮を蒸しあげたもの。皮はごく薄く、あんこをたっぷり堪能できます。
最中には自慢の粒あんと求肥が挟まれており、皮の香ばしい香りがお茶によく合います。どちらも香りが良くてしっかり甘く、お茶うけに最高ですよ。
いずれのおやつも欲しい分だけ買えるので、乗り換えや仕事で立ち寄った時にはちょっと寄り道してみては?それではまた、どこかの街でお会いしましょう。
すずめや
東京都豊島区南池袋2-18-5
タカセ 池袋本店
東京都豊島区東池袋1-1-4
池袋三原堂
東京都豊島区西池袋1-20-4
※表記価格はすべて税込