2010年に米国 Time 誌が発表した「世界の危険な建物トップ10」。その中には、日本の「高過庵(たかすぎあん)」が含まれていた。

世界一危険な茶室「高過庵」  鬼太郎が住んでそう?
世界一危険な茶室「高過庵」
鬼太郎が住んでそう?

このランキングで、最も危険とされたのは、イタリアの「ピサの斜塔」。その他、ドイツの「ズールフーゼンの斜塔」もランク入りしている。これらの建築物がトップ10に選ばれた理由は、建築後または建築中に、建物が予期せず大きく傾いたことだ。

ドイツ ズールフーゼンの斜塔  何をどう間違えた?  (画像出典:Wikipedia)
ドイツ ズールフーゼンの斜塔
何をどう間違えた?
(画像出典:Wikipedia)

だが高過庵が選ばれた理由は建築上の不備ではない。

高過庵は、2本のクリの木の上に建設された茶室。高さは地上約6メートル。その見た目の不安定さにより、ランキングのトップ10内に選ばれたようだ。

高過庵の高さは地上約6メートル  それを支えるのは2本の木  …なんだかスナフキンも住んでいそう??
高過庵の高さは地上約6メートル
それを支えるのは2本の木
…なんだかスナフキンも住んでいそう??

茶室に入るには、はしごを立てかけて途中の踊り場まで上る。そこで靴を脱ぎ、常設(?)のはしごを上って茶室内に入るという仕組みだ。もしはしごを外されてしまったら、茶室内の人は降りることはできない。そもそも、はしごを上れない人は茶室に入ることさえできない構造になっている。ちなみに、「高過庵(たかすぎあん)」という名称は、茶室の存在すべき場所としては、「高過ぎる」ことから付けられたそうだ。

 お茶の道は厳しい!
お茶の道は厳しい!

高過庵が存在するのは、長野県の茅野市。神長官守矢史料館近くの藤森照信氏の畑(私有地)に建っている。一般公開されていないので、内部に入ることはできない。私有地の外から、こっそり眺めよう。

茶室内からのぞむ風景
茶室内からのぞむ風景

(画像出典:Edmund Sumner 氏)