クラウドファンディングサイト「INDIE GOGO」で開発資金を調達していた猫の顔認識カメラつき自動給餌器「Bistro」が、調達期間終了まで18日を残した時点で、量産のための目標額10万ドルを上回った。さらに、現在目前に迫っている15万ドルに達すれば、本体にバックアップバッテリを搭載する。ちなみに20万ドルを超えると、本体にスピーカーとマイクを搭載するという。

独特の形状の本体に多くの機能を搭載している
独特の形状の本体に多くの機能を搭載している

同製品の餌用軽量皿と給水器は本体の内部にあり、餌を食べようとした猫が本体の穴に頭をつっこむと、猫の顔がカメラに写されて顔認識する。軽量皿や給水器の重さの変化から、どの猫がどれくらい餌を食べたのかわかるという仕組みだ。さらに、本体下部にあるトレイ部分は体重計になっており、餌を食べる際に必然的に乗ることになる。


幼い猫が餌を食べないように高さが調整されている
幼い猫が餌を食べないように高さが調整されている

餌を食べた量や飲んだ水の量、体重などのデータは、Wi-Fi を利用してクラウドに送信される。飼い主はそのデータをスマートフォンのアプリケーションで確認し、急激な体重増減や肥満気味など猫の健康状態を知ることができる。また、同アプリケーションにはキャットフードの栄養成分データベースも統合されており、ダイエット向けに餌の量を設定することなども可能だ。

スマートフォンで猫の体重や餌の量を閲覧できる
スマートフォンで猫の体重や餌の量を閲覧できる

また、アプリケーションを通して、餌を食べている猫の様子を捉えたカメラの映像を見ることもできる。

カメラに映った猫が「PiPi」だと認識している様子
カメラに映った猫が「PiPi」だと認識している様子

製品化後の小売り価格の予定は249ドルだが、現在179ドルを出資すれば、製品化後に Bistro が手に入る。また、猫を1匹だけ買っている飼い主向けに、159ドル出資すれば顔認識機能を省略した Bistro が手に入るコースも用意する。米国か台湾以外の国には、別途送料として40ドルかかる。商品の発送時期は、2015年の3月ごろを予定しているという。