電子レンジでご飯が炊けてしまう夢のアイテム。それが100円ショップダイソーで販売されている“電子レンジ調理器「ご飯一合炊き」”です。


炊飯器を購入したら安い物でも5,000円はします。しかも結構な場所ふさぎ。でも、“電子レンジ調理器「ご飯一合炊き」”であれば108円で買え、場所も取りません。こんな夢のような商品があって良いのでしょうか?

“電子レンジ調理器「ご飯一合炊き」”の全容  プラスティック製のお釜、内ブタ、外ブタの3つで構成されています
“電子レンジ調理器「ご飯一合炊き」”の全容
プラスティック製のお釜、内ブタ、外ブタの3つで構成されています

中ブタはお米を研いだ後、水を捨てるのに便利です
中ブタはお米を研いだ後、水を捨てるのに便利です

■ご飯の“アルデンテ”は許せますか?

ところがこの“電子レンジ調理器「ご飯一合炊き」”には、実際に使ってみると2つの弱点が見つかります。

1つ目はやたらと時間がかかること。ご飯を炊くには、まずはお米を水に30分以上浸します。続いて電子レンジに入れ17分加熱。その間、電子レンジは他の調理に使えません。17分は長い!さらに、加熱が終わったあと約10分むらす必要があります。つまり、“電子レンジ調理器「ご飯一合炊き」”でご飯を炊くには、合計で57分必要なのです。

最初600ワットで5分間、次に200ワットで12分間加熱します  「初めぱっぱ、中ちょろちょろ」?
最初600ワットで5分間、次に200ワットで12分間加熱します
「初めぱっぱ、中ちょろちょろ」?

炊飯器でご飯を炊くときだって、30分くらい水に浸さなければいけないのは同じ。でも、その行程をスキップしても、炊飯器ならちゃんとしたご飯を炊きあげてくれます。だけど、“電子レンジ調理器「ご飯一合炊き」”では、この30分は必須なのです。

それに、そもそも電子レンジって、「お腹すいた!すぐ何か食べたい!!」ってときに使うもの。 なのに57分って…。だったら、炊飯器の“白米早炊き20分コース”の方がずっと早く炊けます。

2つ目の弱点。それは、57分もかけて炊いたご飯が“アルデンテ”だということ。そう、ご飯に芯が残っているのです。30分水に浸しているのに…。パスタのアルデンテは許せても、ご飯の芯を許せないのが日本人。これは耐えられません。

イタリア人とか、スペイン人にはちょうどよい?
イタリア人とか、スペイン人にはちょうどよい?

では、“電子レンジ調理器「ご飯一合炊き」”でおいしいご飯を炊くにはどうしたらよいのでしょうか?そのコツを2つ紹介します。

■おいしいご飯を炊くコツその1:晩御飯時にお米をたくため、お米を朝から水に浸してみました

アルデンテ問題を解決するため、晩御飯用のお米を朝からとぎ、長時間水に浸してみました(水に浸したお米は、冷蔵庫に入れました)。

出社前にお米をとぎます
出社前にお米をとぎます

たったこれだけのことですが、これで“電子レンジ調理器「ご飯一合炊き」”の1つ目の欠点である“炊飯にやたら時間がかかる”が解消されます。ご飯を炊く前の30分間の水への浸しが不要になるためです。いや、不要になってはいないのですが、なんとなーく、不要になったような気分になれます。

仕事から戻り、朝冷蔵庫に入れておいたお米を取り出して、レンジに入れる。17分間の加熱の間、着替えたり、シャワーをあびたり、もそもそしていればよいのです。もそもそし終わった頃にはご飯が炊けていて、それがおいしければ、得した気分になれるじゃないですか。

そしてこの方法で炊いたご飯では、2つ目の欠点「ご飯がアルデンテ」も解消されていたのです。お米を長時間浸したため、浸し過ぎでべとつくのではないかと心配したのですが、冷蔵庫で冷やしたためか、吸水し過ぎにはなっていませんでした。炊飯器で炊いたご飯と“電子レンジ調理器「ご飯一合炊き」”で炊いたご飯を食べ比べても、見分けられる人はそれほど多くないと思う仕上がりです。

60人くらいがペプシコーラ…じゃなくて、  電子レンジで炊いたご飯を「うまい!」と回答しました(妄想)
60人くらいがペプシコーラ…じゃなくて、
電子レンジで炊いたご飯を「うまい!」と回答しました(妄想)

“電子レンジ調理器「ご飯一合炊き」”で炊いたご飯の芯問題で悩んでいた方、朝からお米を水に浸すという方法、おススメです!

おいしいご飯を炊くコツその2:お酒を入れて炊く

ご飯に芯が残った場合、「お酒を入れて炊き直せばよい」と昔からよく言われます。 お酒には、食材をふっくらさせる働きがあるからです。では、これを“電子レンジ調理器「ご飯一合炊き」”での炊飯に取り入れたらどうでしょうか?

“電子レンジ調理器「ご飯一合炊き」”にお米と水を入れ、料理酒を追加。後は、取り扱い説明書にある通りの方法で炊飯します。

あ、ちょっと、入れ過ぎた…。
あ、ちょっと、入れ過ぎた…。

この方法で炊いたご飯も、芯がなく、おいしく仕上がりました。ちょっとお酒を入れ過ぎたため、アルコールの匂いが部屋に充満してしまったのですが、お酒の量を調整すれば解決できるでしょう。朝から米を研ぐ元気の無い方には、これがおススメです。

ただし、おいしいご飯を炊くには、それなりにおいしいお酒が必要。だからといって、あまりに高いお酒を使ったら、いずれ「炊飯器を買った方が安かった」なんて、本末がすっころんだことになりかねません。そのあたりにはバランス感覚が必要かもですね。

■“電子レンジ調理器「ご飯一合炊き」”を買うべき人とは?

100円ショップには、電子レンジ調理器具がたくさん販売されています。中でも、電子レンジでパスタを茹でる商品は大ヒット作。少しの水でパスタを茹でられ、鍋もよごさなくて済みます。素麺や冷麦なども茹でられるのもポイント。これは、あらゆる家庭で使える商品です。

筆者の好みは袋入りラーメンを電子レンジで作る「レンジでラーメン『丼』いらず」。これは、調理器具でありながら、どんぶりとしても使える商品。やはり洗い物が減り、便利です。これは、一人暮らしの大学生向けの商品です。

レンジでラーメン『丼』いらず
レンジでラーメン『丼』いらず

そして、今回紹介した“電子レンジ調理器「ご飯一合炊き」”。これは、高価な炊飯器が無くてもご飯が炊ける優れ物。芯が残るという欠点がありましたが、それもひと手間かければ解決できるということがわかりました。

ただ、あらゆる家庭で必需品か?というと、そうではなさそう。この商品を買うべき人は、限定されそうです。

たとえば、キッチンが狭くて炊飯器と電子レンジを両方おけないという方。単身赴任するけど赴任期間が短くその期間だけのために炊飯器を買うのがもったいないと思っている方。そして、海外旅行先でお米を食べたいと思っている方。そんな方々には、“電子レンジ調理器「ご飯一合炊き」”は有用でしょう。特に、海外旅行にはおススメ。電子レンジ付きのホテルって、海外だと多いですからね。軽量であること、盗まれても悔しくないというのも、海外旅行ではポイントとなります。

価格はもちろん、108円です。