ファミリーサイズのアイスクリームをすくって、取り分けるのは一苦労。特に、アイスクリームがカチカチだった場合には、ちょっと大変です。

米国在住の Michael Chou さんは、カチカチアイスクリームを楽々すくえるスクープ「Midnight Scoop」を開発しました。現在クラウドファンディングサイト kickstarter で出資者を募集中。すでに、目標の1万7,500ドルを大きく超える12万7,855ドルの調達に成功し、製品化を決めています。


カチカチアイスクリームを楽々すくえる「Midnight Scoop」
カチカチアイスクリームを楽々すくえる「Midnight Scoop」

カチカチアイスクリームをすくうスクープやスプーンでは、様々な技術が活用されてきました。今回、「Midnight Scoop」に取り入れられた技術は、“人間がもっとも力を入れやすい方向に、自然に握れる形状”というものです。

この“にぎりやすさ”がポイントみたいです
この“にぎりやすさ”がポイントみたいです

通常、アイスクリームをすくう場合、スクープを手前に引きます。でも Chou さんによれば、このやり方では腕の筋肉をうまく活用できないのだそう。場合によっては、手首や腕を痛めることさえあるやり方なのだそうです。

固い!
固い!

でゃっ!
でゃっ!

うっ……。
うっ……。

「Midnight Scoop」ではスクープを押しながらすくうのが特徴。このやり方であれば、腕の筋肉をもっとも効率的に活用し、無理なくカチカチアイスクリームをすくえるのだそうです。

人間は引くより、押す方が力がでるそうです
人間は引くより、押す方が力がでるそうです

例えば、こんな感じ(注:画像はイメージです)
例えば、こんな感じ(注:画像はイメージです)

従来の“カチカチアイスクリーム”対応スプーンでは、解凍液でスプーンを温めたり、手の熱をスプーンに効率的に伝導する、といった技術が活用されていました。それらに比べると、「Midnight Scoop」の技術はある意味力まかせ。人間の腕力を目いっぱい活用してアイスクリームをすくいます。

腕一本で生きてきました
腕一本で生きてきました

当然、「Midnight Scoop」にかかる力も相当なもの。これに対応するため、「Midnight Scoop」は50階のビルから落としても、自動車に轢かれても、びくともしない強度が与えられています。

自動車に轢かれるくらい、なんてことありません
自動車に轢かれるくらい、なんてことありません

「Midnight Scoop」は、kickstarter で35ドル出資すると入手できます。出荷は2014年12月頃を予定。日本への配送料が別途15ドル必要となります。