人類の歴史のなかでもほとんど形状が変わることのなかった傘の形が、ついに刷新されるかもしれない。現在 Kickstarter で出資を募集中の「Air umbrella」は、空気の力で降水を吹き飛ばす仕組みを備えた、いわば「見えない傘」だ。

Air umbrella(男性向けモデル)
Air umbrella(男性向けモデル)

本体は、先端に送風用のファンが付いた棒状の形をしている。柄にあたる部分は、モーターとリチウムバッテリ、送風の範囲を調整するコントローラを内蔵しており、ファンの反対側の先端はマスタースイッチがある。


Air umbrella の仕組み
Air umbrella の仕組み

持ち運びに便利な女性向けモデル(長さ 30cm、重さ 500g)と男性向けモデル(長さ 50cm、重さ 800g)、長さを調整できる男女兼用モデル(長さ 50cm から 80cm、重さ 800g)を用意する。

気になるのはバッテリの持続時間で、女性向けモデルは15分、男性モデルと男女兼用モデルは30分と、長時間使用するには心もとない。ただし、バッテリに関しては今後の開発で改善していく予定だという。

目標募集額は1万ドルだが、記事執筆時点で8万ドルを超える出資が集まっている。10月25日まで Kickstarterで出資を募っており、現在118ドルを出資すると女性向けモデルと充電器のセットが開発後にもらえる出資プランの枠が余っている。2015年12月までには、実際の製品を開発して出資者に届けるという。

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