同社は既に針を使わないステープラー『ハリナックス』シリーズを販売していますが、こちらは書類に穴を開けて折り込むタイプ。今度は穴も開かないなんて、そんなことが実現可能なの!?と気になったので、早速入手して使ってみることに。

◆ギュッと握るだけで紙がくっつく!
本体は、ポップなカラーも揃えた、青、緑、ピンク、白の4色。メーカー希望小売価格は1,188円(税込)です。

形状は一般的なステープラーと大差ありません。大人の片手に収まるサイズですが、ずっしりとした重みがあります。

推奨されている使用枚数はコピー用紙5枚程度とのことで、まずは会社の資料(4枚)をとじてみます。紙を奥までさしこみ、レバーを下げると、かすかに“カチッ”という感触。そこまで強い力は必要ないので、片手で持ったままでも使えます。

とじ部はファスナーのように凸凹していますが、白い紙ではほとんど目立ちません。とじる前と厚みも変わらずとてもスマート。普通にページをめくってみてもしっかりとくっついています。敢えて剥がそうとしなければ充分な圧着力です。



ちなみに、剥がしたい時はとじ部をペンの後ろなどで平らにならすだけでペリリと気持ちよくはがれます。跡もそれほど目立たないので、スキャンやコピーをしてもキレイ。会社員的には、このままシュレッダーにかけられるのもかなり大きなポイントです。

◆なぜくっつくの?
ところで、なぜ針を使わずにとじることができるのでしょうか?開発担当者によると、ハリナックスプレスには金属歯で紙に凸凹を付けて圧着する“プレスロック式”が採用されているそう。波形状の歯で破かないよう紙の繊維を引き伸ばし、圧力で再び固めることで紙同士がくっつくのだとか。
技術自体は大昔からあるものですが、パーソナル製品としての開発にあたり、200個以上の歯を試作し、てこの原理を効率よく発揮させる構造を追求するなどかなりの試行錯誤が行われたようです。
◆ほかにどんなふうに使えるの?
発売日に行われた製品発表会では、タレントの鈴木奈々さんが同製品で作られた“紙のドレス”を着て登場。元気に動いていましたが剥がれることもなく、その圧着力が伝わってきました。紙質にもよりますが、工作なんかにも使えそうですね。




