スイスのローザンヌ美術大学(ECAL)の学生 Damien Ludi さんと Colin Peillex さんは、冬にぴったりのロッキングチェア「Rocking Knit」を製作しました。これは、ニット帽が編める画期的な(?)発明です。
「Rocking Knit」のルックスは、ロッキングチェアというよりは、海外の家の玄関先に吊り下げられているブランコ式の椅子「ポーチブランコ」のよう。その椅子に腰かけて身体を前後に揺すれば、椅子の上部に取り付けられた編み機が作動するという仕組みです。本を読んだり、ぼんやり外を見たりしながらゆらゆらしているだけで、ニット帽が編み上がるという優れ物。「Rocking Knit」に座ってゆらゆら編み物をすれば、冬の装いが一通り用意できてしまうかもしれませんね。
ちょっと、薄手です
ところでスイスでは以前、iPad を充電できるロッキングチェア「iRock」という製品が開発されていたことがありました。こちらは、ロッキングチェアを前後に揺らすことで発電し、1時間揺らすと iPad を35%まで充電できるという製品です。
「iRock」はかなりハイテク。これに対して「Rocking Knit」からは、ローテクな香りが漂ってきます。でも、昔ながらのロッキングチェアには、ローテクの方が似合うのかもという気も、ちょっとします。
どちらにしても、こういう製品が次々でてくるあたり、スイスの人たちはロッキングチェアに親しみを持っているのは間違いなさそう。日本ではロッキングチェアにお目にかかる機会はほとんどなく、ロッキングチェア関係の新商品を開発しようと意気込んでいる人に出会ったこともないですから。