そこで目をつけたのが、アメリカの家電ブランド『BLACK+DECKER(ブラック・アンド・デッカー)』から販売されている真空保存用家電「マルチフードキーパー VC100」。何でも、食材を真空状態で新鮮なまま保存したり、時短調理に役立てたりできるそう。丁度このブランドのハンディクリーナーを使っているので、吸引力に期待して使ってみることにしました。
マルチフードキーパーは専用の容器もセットになって販売されており、価格は2万円(税別)。セット内容は、フードキーパー本体、大コンテナ(1,200ml、1個)、小コンテナ(300ml×2個)、真空パック袋(大2枚、小2枚)、ワインストッパー(2個)、充電器、本体スタンドです。
キーパー本体は、片手で持てるスリムサイズ。スタンド付きで場所を取らないので、手が届くところに立てておけます。
吸い出し口には、容器に合わせて様々なアタッチメントが取り付けられます。
◆真空生活スタート!
丁度開けたばかりのバウムクーヘンがあったのでまずは真空パック袋を試してみます。袋に食品を入れたら、吸い出し口をそのまま青い丸印に押しつけ、スイッチオン。ブーンという振動音とともに次第に中の空気が抜けていきますが、当て方にちょっとコツがいるので始めは慣れないかも…。目安は空気が抜けなくなるまでとのこと。
続いてはコンテナを使います。こちらはキーパーの先端に円錐形のアタッチメントをつけ、フタの穴に差して吸引するだけなので初めてでも使いやすいです。
中味を出す際、上部の黄色いロックを外すと「プシュッ!」と気持ちの良い音がするのでちゃんと真空状態だったことが分かります。
筆者は普段よくピクルスを漬けるので、大コンテナで作ってみました。いつもは翌日からじゃないと味が染みないのですが、まださっぱりとしているものの漬けたその日から食べられたのに驚きです。
ところで大コンテナは結構高さがあり、冷蔵庫内で置く場所を選びます。海外サイズなのでしょうか…?個人的には大小の中間サイズが欲しいところです。
◆飲みかけワインも新鮮なまま
セットにはワインストッパーも付属。ワインが1回で飲みきれない時に、酸化するのを防げます。
使い方は、ワインボトルに差し込んで、上部の穴から吸い出すだけ…なのですが、こちらは目に見えて分かる変化がないので、説明書の目安時間を参考にしましょう。
なおマルチフードキーパーは、サングリアを作るのにもオススメ。浸透が早まるので急なパーティーでも安心です。
◆別売の角型コンテナは大量の仕込みに便利
このほか別売アイテムとして、幅24cm の角型コンテナ(3,000円)も販売されています。コールスローサラダに使ってみましたが、さすが容量が大きいだけあって、完全に真空状態にするまでに手がしびれてしまいました…。確かに味が早くなじみますが、開けるたびに真空にするのは疲れるかも。
◆料理好きな人に嬉しいアイテム
食材を新鮮なまま真空保存できるのはもちろんですが、ピクルスやサングリアなど漬け込み系調理が時短できるのは嬉しいポイント。製品情報によると、これだけコンパクトながらバキューム後の容器内の気圧状態は大気圧の半分程になるとのことで、さすがの吸引力に感服です!
吸引完了の目安や動作音など気になる点もありますが、慣れれば色々とコツが掴めそう。料理好きな人は持っていると役立つアイテムなので、ギフトとして贈っても良いかもしれません。