ライオンのリビングケア研究所は、トイレまわりの汚れについて調査を実施。その結果を発表した。トイレ汚れの主犯格“尿ハネ”に関して明らかにしている。


■便座に座って用を足す既婚男性は、全体の約4割まで増加!

既婚女性を対象に夫の小用スタイルについて調査したところ、座って小用をする夫は年々増加し、2014年には38%と4割近くにまで達したという。その比率は、6年間で約1.5倍に増加した。


リビングケア研究所は、2005年にトイレの不快なニオイの原因は「尿ハネ」と「菌」であることを明らかにし、下記3つを発表した。

(1) 男性が立って小用した場合に周囲に飛び散る尿ハネは1日あたり約2,300滴にも及ぶ
(2) 尿ハネが多い場所には1平方センチメートル当り約2,000個の菌が存在する
(3) 菌が尿を分解することで強いニオイ(アンモニア臭)が発生する

このような情報がきっかけのひとつとなり、座って用を足す男性が増加したと考えられるという。

「立って小用をした場合」の尿ハネ  便器だけでなく床や壁に広範囲に広がっているのがわかる
「立って小用をした場合」の尿ハネ
便器だけでなく床や壁に広範囲に広がっているのがわかる

■着座スタイルでも油断は禁物!新たな尿ハネスポットは見落としがちな『便座裏』

男性が座って小用をすることで、家庭のトイレは汚れにくくなったのだろうか?リビングケア研究所の検証では、座って小用をすることで便器の外側に飛ぶ尿ハネは減少したものの、便座の裏側には多数の尿ハネが付いていることがわかったという。1日数回使用するだけでも、便座の裏にはかなりの尿ハネ汚れが蓄積しているそうだ。

男性が小用を座ってするようになると便座を上げる機会が減るため、便座裏の尿ハネに気付かず汚れを溜めてしまうリスクも高まっていると考えられる。


■気温が高いほど尿からアンモニアが多く発生!

飛び散った尿は菌によって分解されて強いニオイ(アンモニア臭)を発生する。尿から発生するアンモニアの量と気温の関係を調べたところ、5度ではほとんどアンモニアが発生しなかったのに対し、25度、37度ではアンモニアが発生。その量は気温が高くなるほど多くなる傾向があった。


このことから、気温の上昇する初夏~秋にかけてはトイレのニオイが発生しやすい環境にあるといえる。また、最近普及が進んでいる暖房付き便座を使用した場合は、便座裏の温度が20℃程度まで上がるため、冬でもニオイが発生しやすいという。

トイレをアンモニア臭から守るには、気付いたときにひと拭きするのがポイントだと、リビングケア研究所は述べている。