繊維シートを用いて、既存壁を活かしたまま施工する耐震リフォーム工法「アラテクト」を LIXIL が開発した。

耐震リフォーム「アラテクト」施工例
耐震リフォーム「アラテクト」施工例

日本で現行の耐震基準を満たしていない既存住宅は現在1,000万戸以上あるといわれており、住宅の耐震改修が国を挙げての急務とされている。一方、一般的な耐震改修には壁や天井の解体が必要となり、生活者への負担が大きくなかなか進んでいない現状があるそうだ。

今回 LIXIL が開発したアラテクト工法は、繊維シートを用いて室内側から壁を壊さず施工できる“業界初”の耐震リフォーム。

シートには、橋脚の補強や防弾服などにも使用される高強力繊維「アラミド繊維」を厚さ1mm 以下に加工した「アラテクトシート」を採用。既存の室内壁の上から専用の座金・ビスで固定することで、施工後は構造用合板同等の耐力(5.3kN/m)を発揮するとしている。

糸状のアラミド繊維を、厚さ1mm 以下の板状シートに加工
糸状のアラミド繊維を、厚さ1mm 以下の板状シートに加工

柱にせっこうボードを直張りした大壁の場合の施工例
柱にせっこうボードを直張りした大壁の場合の施工例

 
また、壁だけでなく床や天井も解体せずにリフォームできるため、“短工期・低コスト”かつ住まいながらの耐震改修工事が可能となるそうだ。

なお同技術は一般財団法人 日本建築防災協会より住宅等防災の「技術評価」を取得しており(評価番号:DPA-住技-64)、設計、施工者は、事前に技術講習が必要とのこと。LIXIL では4月より全国13会場で技術講習を展開し、修了社より順次販売を開始する。