「Electroloom」は、その魔法のスケッチブックを彷彿とさせる 3D プリンタ。フィラメントに繊維が採用されており、自動で服をプリントしてくれるそうです。
製作方法は、まずアルミニウムなどでガイドとなる服の“型”を作り、プリンタの中にセットします。出力を開始すると、電気の力を利用した「エレクトロスピニング法」により液状のフィラメントが細かい糸状の繊維となって型に吹き付けられ、服が完成します。


(左のタンクトップもプリントされたもの)
現段階で使われている素材は、コットンとポリエステルをブレンドしたという独自のもの。着用して日常生活は送れるものの、市販の布地ほどの強度や伸縮性はほとんどないのだそう。また製作時間もスカートやタンクトップで14時間、ビーニー(帽子)では8時間必要とのこと。

Electroloom は現在、クラウドファウンディングサイト「kickstarter」で開発のための出資者を募集中(6月16日まで)。4,500ドルの出資で Electroloom(α版)がプレゼントされる早期割引プランも用意されています。開発元の米国 Electroloom によると、将来的にはこのプリンタで誰もがファッションデザインや製造を楽しめるようにしたいとのこと。もしかしたら、Web や雑誌の欲しい服を家でプリント…なんて買い物方法も実現するかもしれません。
