子どもの頃、クルマに乗っているときに、前から走ってくるクルマのナンバーで「10」を作る遊びをしませんでしたか?例えば、ナンバープレートに表示された数字が「82-56」であれば、「8+(5-6/2)=10」といった具合です。

単純な遊びではありますが、これをやり続けていた子どもは計算が得意になるケースが多いのだとか。


「Albert(アルベルト)」も、似たような効果を狙った時計。子どもたちに常に計算させることで、計算力の向上を目指しています。

「Albert」は、上段に時間、下段に分を表示するデジタル時計。ただし、上段にも下段にも計算式が表示されているので、現在時刻を知るには計算をする必要があります。計算式は毎分変わるので、毎分新たな計算が楽しめ(?)ます。

「Albert」で現在時刻をするには、これだけの計算が必要になります  頭が良くなってしまう気がします(気のせい?)
「Albert」で現在時刻をするには、これだけの計算が必要になります
頭が良くなってしまう気がします(気のせい?)

計算式のレベルは子どもの学年や計算力に合わせて指定可能。足し算と引き算のみの「LEVEL1」、掛け算・割り算が加わった「LEVEL2」、時・分どちらかに小学生レベルの四則混合計算の含まれる「LEVEL3」などを指定できます。

「LEVEL1」表示の例  これはさすがに見た瞬間に8時31分だと分かります
「LEVEL1」表示の例
これはさすがに見た瞬間に8時31分だと分かります

こちらは「LEVEL3」  寝ぼけていたら8時36分だと思ってしまうかも?
こちらは「LEVEL3」
寝ぼけていたら8時36分だと思ってしまうかも?

「Albert(アルベルト)」という名称は、理論物理学者「アルベルト・アインシュタイン」にちなんだもの。開発者は子どもたちが「Albert」を使い、天才数学者や物理学者に育ってくれることを期待しているのだとか。

数年後には「Albert」で育った子ども数学者・物理学者が現われる?  (画像はイメージだそうです)
数年後には「Albert」で育った子ども数学者・物理学者が現われる?
(画像はイメージだそうです)

「Albert」を開発したフランスパリに本拠を置くMNTNT PARISは、現在「Albert」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。140ユーロ出資することで、「Albert(アルベルト)」を入手できます。キャンペーン終了後の市販価格は240ユーロになる予定。出荷開始は2016年2月を予定しています。

また、MNTNT PARISは、スマートフォンアプリ版の「Albert」も開発中。こちらは1ユーロの出資で入手可能です。使わなくなったタブレットにこのアプリをインストールし、壁にかけておくというのもありかもしれません。

子どものスマートフォンにアプリをインストールしてしまう  というのもありかもしれません
子どものスマートフォンにアプリをインストールしてしまう
というのもありかもしれません

個人的には自分の子どもの頃、「Albert」が小学校の教室に設置してあればよかったのに、と思います。退屈な授業のときには、最高の暇つぶしになったのではないでしょうか?