自転車通勤の良さは、通勤中も自分の時間が持てる点にあります。住宅街の真ん中で偶然おいしいたい焼き屋を見つけてしまったり、ポルトガルの人が経営しているエッグタルトの専門店を見つけたり、といった時間の使い方を楽しめるのです。そんな自転車通勤には、本来ならちょっと楽しい、面白い自転車がぴったりのはず。でもビジネスバッグを持ち歩いたり、帰りにスーパーで買い物したり、といったことが要求される通勤者には、楽しいだけの自転車ではダメなんですよね。

CoastCyclesの「Quinn」は、“究極のアーバンコミューター”を謳う自転車。小径自転車の小回りの良さ&楽しさと、積載性の高さを両立させています。


“究極のアーバンコミューター”CoastCyclesの「Quinn」
“究極のアーバンコミューター”CoastCyclesの「Quinn」

Quinnの特徴は、フレーム中央にビジネスバッグを搭載可能なラックが取り付けられたこと。これにより、フロントバスケット無しでも、ビジネスバッグやPCバッグを持ち運べるようになりました。

センター部分にビジネスバッグ用のラックが!  PC用バッグも搭載できそうです
センター部分にビジネスバッグ用のラックが!
PC用バッグも搭載できそうです

フロントバスケットではなくフレームにバッグを積むことで、荷物の重さでハンドルを取られることがなくなり、安定性が高まります。ひったくりにあう危険性も軽減できるのだとか。

たしかに、重心は低くなりそうです
たしかに、重心は低くなりそうです

通勤用自転車としての基本性能もしっかりと押さえています。駆動装置にはチェーンではなくベルトドライブを採用。注油の手間を省くだけでなく、スーツのズボンの裾を汚しません。タイヤは太さ3インチ。ちょっとした段差を超えるときに威力を発揮してくれます。

注油不要のカーボンドライブ  ズボンの裾を汚しません
注油不要のカーボンドライブ
ズボンの裾を汚しません

開発者は「遊び用のものと、仕事用のものをミックスしてはだめだ」という言葉に反発を感じてQuinnを開発したと述べています。

「小径タイヤを履く自転車のほとんどは、乗ること自体を楽しむためのものだ。特に街中では、その小径ホイールによる小回りの良さが生きる。だが、都市生活者向けの自転車は、荷物を運ぶのには向いていない。不格好なバスケットを取り付けたいとはだれも思わないからだ。Quinnはこの問題を、ビジネスバッグ用のラックで解決した」

価格はかなりお高めな1,799ドル。日本への配送にも対応しています。送料については、本気で買いたい人からの問い合わせに対してのみ、Eメールで回答してくれるそうです。

ちょっと高い…かな?
ちょっと高い…かな?