ライオンのリビングケア研究所は、訪問先の家のトイレを借りる際の使用実態について調査を実施。その結果を発表した。約半数の人が、他人の家のトイレの便座に触れることに抵抗を感じていることを明らかにしている。


■1.来客前の「トイレ」掃除は、約6割の人が「いつもより念入り」
「あなたは自宅に人を招く際トイレ掃除をしますか?」という質問に対し女性500名の結果を見ると、約9割が来客前にトイレ掃除を実施し、そのうち6割近くの人が「いつもより念入りな掃除」を行っていると回答した。客が使う「トイレ」をキレイにしておくことは、おもてなしの基本と考えられているようだ。



■2.訪問先の家庭の「トイレ」の便座に触れることに対して、心理的に抵抗を感じる人は半数。
「あなたは友人や知人宅の洋式トイレ使用する際便座に触れる(直接座る)ことに対して抵抗がありますか?」という質問に対しては、約半数の人が「抵抗がある」と回答。「非常に抵抗がある」と答えた人も約7%存在した。


その理由を尋ねると、「菌や汚れが気になる」「不特定多数の人が触れているため」などの理由が上位を占めた。目に見えない菌や汚れに対する「不安」が、自宅以外の便座に触れることに対する心理的抵抗の原因となっているようだ。


■3.4人に1人は、訪問先のトイレを使用する前に「トイレットペーパーでから拭き」している!
「あなたは友人や知人宅の洋式トイレを使用する前に何か対処していることはありますか?」という質問に対しては、「使用する前に何か対処している」と答えた人は4割近く存在した。


対処内容で最も多かったのは、「トイレットペーパーでから拭きする」。このほか、「便座にトイレットペーパーや専用の紙を敷いて使用する」「腰を浮かせて肌に触れないようにする」という回答もあった。


■4. 自宅で座りスタイルの男性も、よそのお宅では立ちスタイルに!?
「あなたは自宅および友人・知人宅のトイレで立ってしますか?座ってしますか?」と男性に尋ねたところ、立って小用を足す男性の割合が「自宅」よりも「訪問先」の方が多いという結果になった。自宅では『座り』スタイルで小用を足す男性の一部は、訪問先の家のトイレでは『立ち』スタイルでしていると考えられる。ライオンのリビングケア研究所は、これは便座に触れることへの抵抗感の現れかもしれないとしている。


■5. 来客がトイレを使用したあとに何らかの違和感を覚えた経験のある人は約3割
「自宅で友人や知人がトイレを使用したあと、違和感を感じたことがある項目を教えてください」という質問に対しては、「尿ハネ」や「ニオイ」、「水滴」が挙げられた。


調査は2015年8月、20~60歳代の男女1,000名を対象として実施された。

ライオンのリビングケア研究所では、来客を迎える際のトイレ掃除のポイントとして、次の3つをあげている。

1. 便器の中の掃除だけでなく、便座の表・裏の拭き掃除も忘れずに
2. 床に落ちている髪の毛や目の届く位置のホコリは要チェック。ササッとひと拭きしておく
3. 子どもは、大人が思いもよらないところを触るので、便器のふちや便座の外側の掃除も忘れずに