
先日「無印良品」を訪れた時のこと。商品棚に「おえかきペン・陶磁器用」を発見したので即購入した。

この商品は、オーブンで焼きつけるだけで手軽にオリジナル柄の食器が作れるペン。今年ネットを中心に話題になり、完売や再販を繰り返している人気商品だ。筆者もずっと気になっていたので早速何か作ってみようと思う。
◆デザインを決めよう
まず世間の皆さんはどんな食器を作っているのかと検索してみると、オシャレでクオリティの高いものがずらりと出てきた。北欧食器風にしたり、食べ物をのせることで完成するアート風にしたりと、自由なアイデアで楽しんでいるようだ。
筆者は色々悩んだ末、12月ということもあり“今年を象徴する”マグにしようと決定。そこでふと浮かんだのが流行語だ。
◆今年の流行語、思い出せる?(※野球に興味のない方は読み飛ばしてください)
ユーキャンが毎年発表する「ユーキャン新語流行語大賞」。2015年の年間大賞には「爆買い」「トリプルスリー」が選ばれた。このうちトリプルスリーに関しては、「初めて聞いた」「何のこと?」といった声が多く挙がったとか。
だが、筆者は密かに歓喜していた。トリプルスリーとは、プロ野球において、打者が同一シーズンに「打率3割以上・本塁打30本以上・盗塁30個以上」の成績を記録することであり、今年は柳田悠岐さん(福岡ソフトバンクホークス)と山田哲人さん(東京ヤクルトスワローズ)のお2人が達成した。素晴らしい快挙である。
そして何を隠そう、筆者は筋金入りの東京ヤクルトスワローズファンなのだ。…長くなったが、この喜びをマグカップに残そうと思う。
◆作ってみよう
用意するのは耐熱食器。100均で手軽に…と思ったがオーブン対応の食器はなかなかないので、無印良品のサイトで推奨されていた「磁器ベージュ」シリーズのマグカップを用意した。

ペンは全部で10色。ペン先はサインペン調と筆ペン調の2種類ある。

黒を手に取って書いてみると、適度な細さでにじむこともなくとても書きやすい。横を通ったスタッフに「暗号?」と聞かれたが、これは暗号でもIPアドレスでもない。山田選手のトリプルスリーの記録だ。

IPアドレスじゃないよ!
ふとこのまま終わらせていいか不安になったので、もう片面にはどこかで見たカップのデザインを思い出しながらかわいらしい絵を描くことにした(これにより益々訳の分からないカップになった)。筆ペンは太く色ムラがあるので、塗りつぶし向き。ちなみに焼きつける前はティッシュなどでふき取れるので、満足行くまで何度でも書き直せる。



絵付けが終わったら220度のオーブンに入れ、20分焼く。その後庫内で1時間、外に出してさらに1時間置けば完成。


試しに水洗いしてみても、全く落ちずにしっかりと着色されている。コーヒーも問題なく飲めた。

◆無印良品以外にも色々あるぞ!
自分で作ったカップは不思議と愛着も生まれ、カップだけでなく様々な食器を作りたくなった。子どもと一緒に作れば後々まで良い思い出になりそうだ。
なおもし無印良品で在庫が見つからない場合は、エポックケミカルやぺべオ・ジャポンなどでも同様のマーカーや絵の具が販売されているので探してみて欲しい。ゆっくり時間の取れる冬休み、世界に1つの食器を作ってみてはいかがだろうか?
