
「Oombrella」は天気予報をする傘。「傘を持っていれば、濡れずに済んだのに…」を防いでくれます。
「Oombrella」は、気温、気圧、湿度などを計測するセンサーを内蔵。取得した情報を開発元のwezzooのサーバーへスマートフォン経由で送信します。一方、wezzooのサーバーは所有者のスマートフォンに局地的な天気情報をプッシュ。例えば、「15分後に雨が降ります。傘を持っていってください」といったメッセージを表示します。

気温、気圧、湿度などを計測します
天気に関する情報は、開発元であるwezzooのソーシャル&リアルタイム天気情報プラットフォーム「wezzoo」を活用。「Oombrella」は、このwezzoo用のクライアントを傘に組み込んだものとも言えます。

「Oombrella」にはその他、傘の置き忘れを防ぐ機能も備えられています。「Oombrella」と利用者のスマートフォンはBluetooth LEで接続されており、一定以上距離が離れるとアラームが鳴る仕組み。外出中に雨がやんだような場合、ついつい傘を置き忘れがちですが、この機能があれば「Oombrella」を置き忘れることはないでしょう。

その他、「Oombrella」を利用中の移動状況などをトラッキングする機能も搭載されています。

wezzooは現在、「Oombrella」の市販化に向け、クラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。記事執筆時点では、59ユーロの出資で「SUPER EARLY BIRD」エディションを入手可能になっています。出荷時期は2016年10月に予定されているそうです。
さてこの「Oombrella」は、ソーシャル天気情報プラットフォームである「wezzoo」の機能を活用したもの。「wezzoo」は、日本では参加者がまだ少ないため、あまり使えないのが現状です。その「wezzoo」の機能を活用する「Oombrella」も、日本ではまだ実用的とは言えないかもしれません。
とはいえ、傘が天気予報をするという発想は興味深いもの。もう少し進化して、利用者が朝オフィスに向かおうとしたときに、
「おはようございますご主人様。外は、雨ですよ。私を持って出掛けてください」
と話しかけてくるようになれば、一気に人気がでるかもしれません。そうなるまで、置き忘れ防止機能を活用して待っていましょうか。