2016年4月1日から実施される電力完全自由化。これに伴い、自転車ブランド「DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー)」は人力発電事業部を新たに創設。同社の製造する自転車を使った人力発電で、電力事業へ参入すると発表した。

自転車ブランド「DOPPELGANGER」、電力事業へ参入
自転車ブランド「DOPPELGANGER」、電力事業へ参入

ドッペルギャンガーによる電力事業(略称:ドペ電)を支えるのは、自転車競技経験者などを中心に集められた10名の専任スタッフ。人力発電事業部部長であるマーティー幕府来氏率いる彼らがペダルを漕いでバッテリーに蓄電し、その電力が送電線を介して各家庭に届けらるという仕組みだ。


発電に使われるのは、同社が開発した専用オルタネーター
発電に使われるのは、同社が開発した専用オルタネーター

電力とともに、専任スタッフの流した汗も、全国に届けられる(?)
電力とともに、専任スタッフの流した汗も、全国に届けられる(?)

■人力発電に向いているライフスタイルって?

今回の電力自由化で電力産業に参入する企業は100を超える。だが、会社ごとにサービスや料金プランには特色があり、利用者のライフスタイルに合致しない会社を選択すると、以前よりも電気料金が高くなってしまうケースも。では、ドぺ電はどのようなライフスタイルを持つ人に向いているのだろうか?

1. 夜20時以降は電気を使用しない人

ドペ電は残業を極力しない方針を打ち出しているため、18時以降は人力発電が実施されない。蓄電池からの電力供給が途絶える20時以降は、電気は使えなくなると考えて良いだろう。

スタッフは18時で発電を止め、帰宅する  家族もいるし、デートもあるし…
スタッフは18時で発電を止め、帰宅する
家族もいるし、デートもあるし…

日の出とともに起きて活動し、日の入りとともに眠る。そんなライフスタイルを持つ人は、いますぐドペ電と契約すべきだ。

2.だが、夏場はエアコンを使い、部屋をキンキンに冷やしたい

午後1時から3時頃までは、ドペ電の発電スタッフがもっとも元気な時間帯。他の時間帯よりも多くの電力供給が期待できる。食事を取り一休みした後のサイクリストは、一般人が驚くほどのパフォーマンスを発揮することがあるが、そのみなぎるパワーは発電にも存分に活かされるだろう。

見よ、みなぎるパワー
見よ、みなぎるパワー

夏場のお昼にエアコンのスイッチを入れるとき、「環境によくないのでは」と罪悪感を感じてしまう人は少なくないだろう。そのような人はドペ電と契約するべきだ。サイクリストたちの発するパワーを感じつつ、エアコンの涼しさを存分に味わって欲しい。

■ドペ電ならではの付加価値とは?

電力産業への新規参入事業者の多くは、「携帯電話とセットでお得」「ガス代とセットでお得」など、独自の付加価値をアピールしている。では、ドペ電の付加価値とはなんだろう?

それは、他の発電方式に比べて、圧倒的に“エコ”であること。火力、水力、風力、原子力にはそれぞれメリットとデメリットがある。だが、自転車による人力発電では、「18時以降電力が供給されないこと」「スタッフのやる気いかんによっては供給量が低下する可能性があること」以外は、これといったデメリットが見当たらない。CO2排出量もゼロとは言えないが、火力よりは少ないだろう。

ドペ電を選択することで、地球環境に配慮した生活を送ることが可能になる。

人力発電は、他の方式よりも圧倒的に“エコ”
人力発電は、他の方式よりも圧倒的に“エコ”

ドペ電では現在、電力需給が逼迫する夏場に向け、人材を募集中。詳細については、ドッペルギャンガーの特設Webサイトを参照されたい。

人力発電事業部部長、マーティー幕府来氏が、君からの応募を待っている!  「No 幕府来 ever amounted to anything」という言葉を覆せるのは、君なのかもしれない!
人力発電事業部部長、マーティー幕府来氏が、君からの応募を待っている!
「No 幕府来 ever amounted to anything」という言葉を覆せるのは、君なのかもしれない!


(注:この記事は、エイプリルフールのウソニュースです。ですが、ドッペルギャンガーが優秀な人材を募集しているのは本当のようです)