
「NoBowl」は、ボウルを使わない給餌システム。ネコの狩猟本能を満足させることで、心と身体を健康に維持する。

開発したのは獣医のLiz Bales博士。室内飼いのネコたちに狩猟の楽しさを味わってもらい、ハッピーな気持ちとヘルシーな身体を維持できるようデザインしたという。

「NoBowl」では、ネズミの外観をした給餌器が5つセットになっている。5つの給餌器それぞれにドライフードを入れ、部屋のあちこちに設置する仕組みだ。

それぞれにドライフードを入れ

「NoBowl」を見つけたネコは、ツメを使ってこれを捕え、もてあそんだ後、お気に入りの場所などに隠すという。その後、空腹になったら隠し場所に行き、「NoBowl」を転がして中からドライフードを出して食べる。この一連の行動がネコの狩猟本能を満足させ、ネコの心と身体を健康に保ってくれるという。


Bales博士は「NoBowl」を使用することで、現在の環境に飽きて運動量が減っていたネコが、本来の活発な状態に戻ると主張している。また、ストレスに起因する、飼い主の足を引っ掻くなどの問題行動を抑える効果もあるとしている。

Bales博士は現在、「NoBowl」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、40ドルの出資で「NoBowl」を1セット入手可能だ。日本への送料が別途必要となる。キャンペーン終了後の市販価格は50ドル程度になる予定。
