
「RippleBuds」は世界最小のBluetoothヘッドセット。耳の中に入る小さなボディ内には、ノイズキャンセル機構付きのイヤホンと、マイクの機能が詰め込まれている。


ノイズキャンセル機構付きイヤホンは、もはやまったく珍しくない存在。だが、ワイヤレスで耳の中に収まるサイズとなれば、他に類を見ないのではないか?いずれにせよこの機能があれば、電車や飛行機のノイズに悩まされることなく、音楽を楽しんだり、静かな環境でぐっすり眠ったりできるだろう。

「RippleBuds」の最大の売りは、マイクが内蔵されていること。耳管や鼓膜を通じて伝達した声を内蔵マイクで拾うことができる。これにより、スマートフォンをカバンやポケットに入れたまま、ハンズフリーでの会話が可能だ。


(注:日本では、携帯電話で通話をしながらの自転車走行は禁止されています)
同じことは、耳掛けタイプのヘッドセットでも可能だ。だがそれらの重さは6.5~15グラム程度。これに対して、「RippleBuds」の重さは4.5グラムとかなり軽い。長時間装着していても疲れることは少ないだろう。

充電には専用のカプセルを使用する。カプセルには、Micro USBコネクタが付いており、USBケーブル経由でスマートフォン用充電器やPCなどと接続して充電が可能だ。1回の充電で約5時間使用できる。

開発元のTeam RippleBudsは現在、「RippleBuds」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、119ドルの出資でステレオ版「RippleBuds(2個セット)」と充電用カプセルを入手可能だ。キャンペーン終了後の市販価格は179ドルを予定している。
ここまで小さくなると、もはやスパイの7つ道具のように見えてくる。余計なお世話だが、技術が進化する度に『007』などを含むスパイ映画は、制作が難しくなるのではないか?と同情してしまう。「RippleBuds」は、そんな気持ちにさえさせるヘッドセットだ。

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