
栄冠は誰の手に!?
今年で21回目を迎えるサンスター文具の「文房具アイデアコンテスト」。その表彰式が、5月29日に都内で開催されました。
このコンテストは、テーマに基づき“こんな文房具あったらいいのに…”というアイデアを一般募集するもの。今回は「ととのえる」をテーマに、計3,963点(一般部門2,646点・ジュニア部門1,317点)の作品が集まったそうです。

皆さん何を整えたのかしら?
●グランプリは日本らしいねり消し
数ある応募作品から一般部門のグランプリに選ばれたのは「RAKUGAN」。その名の通り和菓子の「落雁」をモチーフにしたねり消しゴムは、使用後にケースへ戻すことで形が整います。「“ととのえる”というテーマに日本の美意識を当て込んだ」点が評価されたそう。

ケースに押し込むことで形が整うねり消し
「RAKUGAN」/小池峻さん、紙谷彩さん、松井健朗さん
「RAKUGAN」/小池峻さん、紙谷彩さん、松井健朗さん
また商品化も見据えた作品に贈られる「サンスター文具賞」には、「まとめやすいノート」が選ばれました。ノートをメモ部分とそれらをまとめる部分で上下に色分けし、使用後は切り離して重要な資料だけ整理できるのだとか。

これは確かに欲しい!
「まとめやすいノート」/楊子卓さん
「まとめやすいノート」/楊子卓さん
このほか、2作品のW受賞を果たした方や、前回グランプリを受賞した方の作品もラインナップ。名前を隠して純粋に作品のみを審査する方式ならではの面白さがあります。

2作品同時入賞した萩原志周さん(右)、ものすごい才能を感じます

「つまよう字」/萩原志周さん
宝くじや競馬で迷う心から“当たり”を押しだしてくれるとか
宝くじや競馬で迷う心から“当たり”を押しだしてくれるとか
●子どもたちも負けてません!
中学生以下を対象としたジュニア部門(3テーマ設定)のグランプリは「ぼたべたやっつけのり」。液体のりの口元がべたべたになるのを中栓で防ぐという、大人顔負けのシステムを搭載しています。

液体のりのイライラをスッキリ解決
「ぼたべたやっつけのり」/齋藤にこさん
「ぼたべたやっつけのり」/齋藤にこさん
また、ペンケース部門ではサバや食虫植物をイメージしたユニークなデザインが印象的でした。

「サバのペンケース」/高谷春菜さん
サバの塩焼きの香り付き
サバの塩焼きの香り付き

ペンも丸飲み「食ペン植物」/青柳祐也さん
狭い場所でも使いやすいフック付き
狭い場所でも使いやすいフック付き
このほかの受賞作品についても、すべてサンスター文具の公式サイトで閲覧可能。幅広い発想から生まれた作品たちは、どれも“本当にあったら良いな”と思うものばかりです。
審査員を務めたプロダクトデザイナーの安次富隆氏も「小学生からアマチュア、プロまで同列に知恵比べできる世界でも数少ないコンテスト」と魅力を語る文房具アイデアコンテスト。一般部門のグランプリ受賞者には、なんと賞金100万円が贈呈されます。発想力に自信がある方やずっと温めていたアイデアがある方は次回ぜひ挑戦してみては!?

次回の募集は秋に始まるそうです!
※受賞作品の画像は、アイデアを元に作成されたモックアップです