
毎日の食器洗い、何を使っていますか?最近は食器洗浄機のある家庭も増えましたが、どの家にも1つは「食器用スポンジ」があると思います。
筆者は同じ商品をずっと使っていますが、そもそもお店に行くと結構な数のスポンジが並んでいますよね。あれって一体何が違うのでしょう?今回はスポンジといえばおなじみ『スコッチ・ブライト』を展開するスリーエムのセミナーに参加して、スポンジについてがっつり学んできました。

スポンジで汚れが落ちる仕組み
まずは食器用スポンジの構造そのものを確認。ほとんどの商品はウレタンに「不織布」という素材が付いていますが、どんな役割があるのでしょうか。
不織布とは、編んだり織ったりしないで作られた布。試しにスポンジの不織布面を拡大してみると、ぐちゃぐちゃとした繊維が集まっているのが分かります。


この合成繊維には“砥粒(とりゅう)”という研磨粒子が付いていて、これが汚れを落としてくれるのだそう。さらに不織布がもつバネのような効果によって、食器の表面を削ることなくピカピカにできるのだとか!

※研磨剤の有無や種類によってレベルは異なります
スポンジは汚れ別に使い分ける!
汚れが落ちる仕組みを学んだところで、キッチンの汚れ別に各製品を紹介します。皆さんが普段使っているものもあるかも?
普段使い・傷つけたくないもの

研磨剤がついていない「泡立ちゆたかスポンジ」は、ガラスや装飾も傷付けずに安心して洗えます。柔らかく、女性の小さな手でも持ちやすいサイズ設計も特徴。

このほか筆者の愛用品「ハイブリッドネットスポンジ」もオススメ。油汚れに強く、不織布面がないのでやわらかく自在にフィットします。

茶渋、コゲつき、ギトギト油汚れ

カップの底に付いてしまった着色や茶渋、こびりついた吹きこぼれなどに有効なのが「ハイブリッド貼り合わせスポンジ」。大小の研磨粒子が、頑固な汚れをスッキリ落としてくれます。


気持ち良い!
焼きコゲ

真っ黒に焦げてしまった鍋の裏側には「抗菌ウレタンスポンジたわし」。コゲ落ちスピードアップタイプなら、鍋磨きが楽しくなるほどスピーディーに落とせます。

IH、ガラストップ、五徳のコゲ
最近増えているガラストップタイプのコンロ。比較的お手入れが簡単なものの、長く使っていると天板はもちろんバーナーキャップや五徳にも少しずつ焦げが付着してきます。

「ガスコンロ・IH用クリーナー」は、活性炭粒子により、ガラスを傷つけずコゲだけを落とせるスポンジ。洗剤が必要ないので手にやさしいのも嬉しいポイント。毎日使うものではありませんが、大掃除の時に活躍しそう!


※画像はコゲのモデル

交換のタイミングは?
なお商品開発を担当する“スポンジ博士”によると、衛生面とパフォーマンスを考慮した交換のタイミングは3週間~1か月とのこと。実は歯ブラシと同じくらいなんですね!また、使用する際はパッケージの説明をよく読み、使用後はよく水を切って風通しの良い場所で保管するのが良いそうです。

“スポンジ博士”こと開発担当の原井さん(右)
一見どれも同じようで、なかなか奥が深いスポンジの世界。筆者もさっそく自分に必要なスポンジを見直してみようと思います!