自動洗濯物畳み装置「FoldiMate」

全自動洗濯機はとっても便利。でも、あれを“全自動”と呼んでよいのか?という議論は昔からありますよね。洗濯後の乾燥と取り込み、そしてたたみまでやって、初めて“全自動”と呼べるのではないでしょうか?洗濯乾燥機は乾燥までやってくれますが、畳んではくれません。

多くの洗濯物にうんざりする主婦
あ~も~毎日、毎日…。

「FoldiMate」は自動洗濯物たたみ機。洗濯機を、本当の意味での“全自動”洗濯機に一歩近づけてくれる製品です。


自動洗濯物畳み装置「FoldiMate」外観
自動洗濯物たたみ機「FoldiMate」
本当の全自動洗濯機への第一歩?

ただし、製品としてはちょっと気になるポイントも。若干ではありますが人間の手が必要となる点と、現時点では対応できない種類の洗濯物があることです。

「FoldiMate」に洗濯物をたたんでもらうには、前面のクリップに手で洗濯物を挟みます。すると洗濯物が内部に取り込まれ、自動的にたたまれるという仕組み。洗濯物のシワを伸ばすために、スチーム噴霧装置オプションを取り付けることもできます。リンクルフリーシャツやTシャツなら、アイロンなしでも着用できるかもしれません。これはちょっとうれしい機能かも。

自動洗濯物畳み装置「FoldiMate」使用手順1
「FoldiMate」前面のクリップに洗濯物を挟めば

自動洗濯物畳み装置「FoldiMate」使用手順2
内部に洗濯物が取り込まれ

自動洗濯物畳み装置「FoldiMate」仕様手順3
バーによって器用にたたまれます

自動洗濯物畳み装置「FoldiMate」仕様手順5
重ねて収納しやすいよう、すべてのシャツが同じサイズにたたまれます

自動洗濯物畳み装置「FoldiMate」オプションのスチーム
必要に応じてスチームでシワを伸ばし

自動洗濯物畳み装置「FoldiMate」使用手順5
下のドアから押しだされます

人間の手が必要なポイントは上述のクリップに手で洗濯物を挟む工程。開発元のFoldimateは、「FoldiMateを使用すれば洗濯物をたたむ時間を半分にできる」と述べています。でも、「私なら、挟んでる間にたためるよ」という人も多そうな気もします。

「FoldiMate」のクリップ
紫のクリップに洗濯物を挟みます
2か所きっちり挟むのは、それなりに面倒くさいかも?

もうひとつの気になるポイントは、畳める洗濯物の種類。シャツ、ズボン、それにタオルに限定されているようです。例えば、パンツやソックスなどを畳むことはできません。これらはこれまで通り、手で畳むことになります。

ソックスやタイツの折り方例
ソックスやタイツをこんな風にまとめることはできません

シャツとズボンとタオルしかたためないのに、サイズはかなり大きめ。幅71x高さ81x奥行き79センチと、乾燥機並みのサイズです(重さは約30キロ)。これだけの機能で、このサイズ。アメリカならともかく、日本の家庭では厳しいかもしれません。

自動洗濯物畳み装置「FoldiMate」サイズ感
このサイズ感、伝わります?
あなたの家のお風呂場に、これおけます?

とはいえ、全自動洗濯機に一歩近づいたのは事実。これを足がかりに、“洗濯機に放り込んでおけば、洗って、乾かして、畳んで、タンスにしまってくれる”、本当の意味での“全自動洗濯機”の開発が加速することを祈りましょう。

個人的には、お風呂場とトイレを自動で掃除してくれるロボット掃除機が欲しいとずっと思っているのですが、これ開発しているメーカーさんはいないのでしょうか?それから湯船に浸かっている間に身体を洗ってくれる「全自動垢すり機(?)」も。これらができれば、生活がずいぶん楽になると思うのですが。ソフトバンクのロボットペッパー君は、そんな機能を持ってませんか?

ソフトバンク、ペッパー君
「ごめんなさい その機能は搭載されていません」

最後に、仕様に少しだけ触れておくと、クリップに一度に挟める洗濯物は15~20枚程度だそう。折り畳みにかかる時間は、洗濯物1枚に付き10秒程度で、シワを伸ばすスチームは20~30秒くらいなのだとか。プリオーダーは2017年に開始予定。価格は700~850ドルくらいで、スチーム噴霧オプションが200~300ドルくらいになる予定だそうです。