キャベツのパスタ
パスタはおいしく、そして“正しく”食べたい!

日本パスタ協会は“パスタの意識調査”を実施。「食べ方のマナー」「調理・保存」「健康」という3つの視点から、パスタにまつわる誤解と正しい情報を紹介しています。回答者は全国20才~59才の男女2,809名。

■約3割の人は“週1回以上”食べる
まずパスタ料理を食べる頻度を尋ねたところ、「週1回以上」と回答した人(「ほぼ毎日」~「週に1回程度」の合計)は29.3%。また「ほぼ毎日」と答えた人の割合は1.2%でした。


意識調査「パスタ料理を食べる頻度」

■途中で噛み切るのはNG
パスタ料理を食べる時のマナーについて、約4割の人は「口に入りきらなかったスパゲッティは、歯で噛み切って食べる」が「正しい」と回答しましたが、実はこれは誤解。本場イタリアでは、スパゲッティなどのロングパスタは長いままで食べるのがマナーなんだとか。途中で噛み切ると見た目も美しくないため、口の中に入る分だけフォークに巻きつけて食べることが肝心とのこと。

なお、スプーンの上にスパゲッティをのせながら、フォークに巻きつけて食べるスタイルは、アメリカやイギリス流。イタリアではレストランでもスプーンが出てこないそうで、所変わればパスタ料理のマナーも変わるようです。

パスタ料理のマナーへの誤解度

■古い乾燥パスタの方が“食感が向上”
36.2%の人は「乾燥パスタは製造直後の新しいほうがおいしい」と誤解していることも明らかに。乾燥パスタは時間の経過とともに熟成作用が働き、麺の食感が向上するそうです。

また調理に関しては、42.6%の人が「乾燥パスタをゆでる時、塩を入れるのは上手にアルデンテに仕上げるため」と誤解。塩を入れる理由は諸説あるものの、一般的にはパスタに下味をつけるためであり、アルデンテに仕上げることとは関係ないそうです。

パスタの料理・保存に関する誤解度

■“健康増進”には生パスタより乾燥パスタ
4割以上の人が「乾燥パスタよりも、手打ちや生パスタのほうが健康増進に有効」と“勘違い”している実態も明らかになりました。

市販されている乾燥パスタの大部分は、100%デュラムセモリナが原料。このデュラムセモリナには、エネルギーの基となる炭水化物(=糖質)、身体を動かすための筋肉を作るたんぱく質、糖質をエネルギーに変えるビタミンB群、基礎代謝を促進させる鉄分など、エネルギー代謝に必要なものが含まれているそうです。また、乾燥することとの相乗効果により、一般的な小麦と比べて血糖値を急激に上昇させることなく、消化吸収がゆっくりと進行するのだとか。これによりインシュリンの分泌が抑えられ、余分な糖が細胞に溜め込まれないため、肥満防止につながるそうです。こうしたことから、強力粉と卵、塩で作られた生パスタより、乾燥パスタのほうが健康増進の点では有効といえるのだとか。

パスタと健康に関する誤解度

うどんやそばに負けないくらい、日本人の食生活に欠かせない食材となっているパスタ。正しい食べ方や栄養面のメリットを知れば、よりおいしく味わうことができそうです。

調査出典:一般社団法人 日本パスタ協会
調査方法:インターネット調査
調査期間:2016年8月5日~12日
回答者:全国の20才~59才の男女2,809名