自宅で過ごす時間を重視する人が増えている昨今。家電も炊飯器やコーヒーメーカーを筆頭に、お店のようなクオリティを楽しめる高級志向アイテムが人気を集めています。
そんな中、家電から生活雑貨まで幅広く展開するシロカが投入するのは「ハイブリッドオーブントースター」(12月10日発売)。市場価格は税込2万4,300円と、昨年バルミューダが発売したトースター「BALMUDA The Toaster」を彷彿とさせる高価格トースターです。果たしてどんなトーストが焼けるのか、編集部でひと足先に試してみました。
4枚焼きなのにスマート
本体サイズはW35×D36.2×H22.9cm。食パン4枚が一度に焼ける庫内ながら、キッチンの棚にも置きやすいサイズ感です。オーブンは上下段ヒーターとコンベクションモード(上下ヒーター+ファン)の切り替えが可能。W(ワット)ではなく温度ダイヤルが採用されています。サーモスタット(温度調節器)を搭載しており、ヒーターのON/OFFを切り替えながら指定温度を保ってくれるそうです。
サクふわ絶品トースト
ではさっそく6枚切りの食パンを焼いてみましょう。トースター最大の特徴は、“熱風と0.2秒速熱ヒーター”という新しい加熱方式。ダイヤルを回した瞬間から庫内が高温になり、あっという間に食パンが色づきます(食パン1枚で2~3分)。
扉がほぼ窓になっており、中の様子が見やすいのも嬉しいポイント。ヒーター点灯時は部屋よりも明るいくらいで、いちいち開けなくても焼ける過程が手に取るように分かります。
トーストの表面はこんがりと焼け、中は焼きたてパンのようにふんわり、しっとりとしたまさに理想の仕上がり。高温ですばやく焼くことで食パン表面の水分を蒸発させ、中の水分を閉じ込めているのだとか。
また、全体が均一に焼き上がるため、手前まで色づくのを待っていたら奥が焦げた…というジレンマもなくなります。食パンの横で耐熱皿に入れたおかずを焼く、といった使い方もできるので朝食準備の時短にもなりそう。
ハムとチーズをのせただけのトーストも、一部が焼けすぎることなくとろ~んと溶けるチーズとやわらかいパンの食感がたまりません。
どんなパンでもお任せ
なお個人的に一番感激したのが冷凍食パン。カチカチの状態から予熱せずに通常パンと同じ時間で焼き上がり、中は同様にしっとりふわふわ。これなら安心して冷凍できます。焼き加減が難しいハード系パンも外側がガリガリにならず、サクサクと軽快な食感。パテやディップに合いそう。
トースト以外にも使える
本体にはトレーと焼き網、レシピブックも付属。レシピブックにはトースト以外にドリアやアヒージョ、メンチカツといったメニューが掲載されており、惣菜の温め直しからノンフライ調理まで幅広く使用できます。なおAmazon.co.jpや「アンジェ web shop」などの一部店舗限定で、ピザストーン付きスペシャルセットの予約も受け付け中。試しにスーパーの冷凍ピザを焼いてみたところ生地が硬くならず、サックリ絶妙な食感に仕上がりました。本当に冷凍系が得意のようです。
使用感については、「チーン」となった後にダイヤル音がしばらく続くのが気になるくらい。パンくずトレーが付いていてお手入れもしやすいので、“おいしいトーストが焼けるオーブン”と考えれば妥当な値段ではないでしょうか。パン派の人は要チェックです!