各地で猛暑・酷暑が続いている今年の夏。屋内にいても熱中症になりかねない状況ではエアコンが欠かせませんが、今年もちゃんと稼働していますか?
空調専業メーカー・ダイキンによると、エアコンの効きが弱いと感じる時は室内機だけではなく室外機の周辺環境に原因がある可能性もあるのだとか。そこで今回は、同社が指南するチェックポイントをご紹介します。
エアコンの心臓は「室外機」
エアコンは室内機と室外機の2つがセットになった空調家電。室内機が部屋の空気から熱を取り除き、熱が取り除かれた涼しい空気を室内機が再び部屋に送り込む…という繰り返しで部屋を涼しくしています。室内で取り除かれた熱は、パイプを通る「冷媒」という物質で室外機から屋外に放出されます。そのため室外機周辺の外気温が高くなりすぎる(外気温と冷媒の温度差が小さくなる)と、冷却効率が低下し、エアコンの効きが弱くなってしまうことがあるのだそう。
室外機の点検・見直しのポイント
1. 室外機の日よけ室外機が設置されることが多いベランダは、設置状況や気象条件によっては45度近くの暑さになることも。室外機は日陰に設置するか、室外機から1mほど離れたところに植木を置く、すだれをたてかけるなどして日陰を作ってあげましょう。
2. 室外機の吹き出し口
エアコンの運転中は、部屋の中の熱を外に捨てるため室外機は常に放熱しています。そのため室外機の吹き出し口付近やその周囲にものを置いたり、カバーで覆ったりしないよう注意が必要。吹き出し口がふさがれると、放出した熱風を再び吸い込むことで冷却効率が著しく低下します。
太陽の熱をさえぎって性能アップ!
エアコンの性能を引き出すためには、太陽の熱をなるべく部屋に入れないことも重要。カーテンやブラインドを閉めるのが一番簡単な方法ですが、光と赤外線をはね返す“白色”や遮光タイプを選ぶと効果的なのだとか。
「よしず」や「すだれ」を活用して部屋の外から遮るのも有効。またヘチマやゴーヤ、朝顔といったツルのある植物で“緑のカーテン”を作ると、日ざしを遮るだけでなく、葉っぱの水分が蒸発する時に空気の熱も奪って涼しい風を感じられるそうです。
室内機の点検、清掃も忘れずに
エアコンの空気を吸い込む入り口にはフィルターがあり、ゴミやほこりがついていると空気の通り道をふさいでしまいます。
ダイキンによると、2週間に1回の掃除で約5%の節電効果が期待でき、逆に1年間掃除しないと約25%もの無駄使いになるのだそう。掃除機で吸い取るだけでお手入れできるので、定期的にチェックしたいものです(汚れがひどい場合はぬるま湯でつけおき洗いを)。
皆さんの自宅と照らし合わせて、気になった点はありましたか?この機会にエアコン環境を見直して、省エネで快適な夏をお過ごしください!
※記事中のエアコン画像はすべてイメージです