果物を使ったゼリーや羊羹など、カラフルなお菓子でデパ地下が華やぐこの季節。歩き回って眺めるだけでも、気持ちが明るくなりますよね。居並ぶ逸品の中でも、「わぁ、これは何?」と目を奪われた一品を紹介します。
御菓子所・両口屋是清の「涼夏 ささらがた」という錦玉羹。寒天や果汁、砂糖などを使って作られています。ラインナップは「すいか」、「れもん」、「白桃」、「鳳梨(ぱいなっぷる)」の4種類。今回は美しいエメラルドグリーンの箱に収められた5個セット(税別1,300円)を購入しました。そのうちの2つ、「すいか」と「れもん」を味見してみましょう。
つやつや光る黄色と黄緑色が印象的な「れもん」は、甘みと爽やかさのバランスが最高。つるんとした層とざらりとした層が重なっており、メリハリある味わいを楽しめます。子どものころに飲んだレモネードを思い出すような、どこか懐かしい味わい。クセがないので、年代を問わず好かれそうです。
真っ赤な色味が美しい「すいか」は、緑の皮も黒い種も巧みに表現。スイカらしい素朴な甘さに加えて青臭さも少し感じる、心憎い完成度です。筆者は本物のスイカのザラッとした舌触りが苦手なのですが、この「すいか」はペロッといける食べやすさ。お供によく冷えた麦茶を欲しくなります。見た目を裏切らない本格的な味わいの「涼夏 ささらがた」、感嘆いたしました!
「涼夏 ささらがた」の販売期間は8月下旬まで。単品でも販売されており価格は各240円(税別)でした。1人で食べるにはもったいない美しさなので、家族や友達の集まりに、または夏の帰省のお土産に選んでみてはいかがでしょうか。4種全部購入して、みんなで食べ比べるのも楽しいですね。