
家電製品はこの60年あまりで大きく進化してきました。例えばテレビ。1950年代の製品と現代の製品では、外観も映像表示方式も大きく異なっています。

そんななか、初登場時から現在まで、基本的にはほとんど変化していないと言われるのが電子レンジ。特にその外観はびっくりするくらい進化していません。あまりにも進化が遅いため、実は電子レンジは宇宙人からの贈りものでは?という人までいる始末。
「地球人には、電子レンジの使い方はわかるが、仕組みがわかっていない。だから、進化させようがないのだ」
これが、「宇宙人説」を唱える方たちの主張です。

その電子レンジを大きく変化させるかもしれないのが Kingston University 卒業生の Jake Rich さん。Rich さんは、車輪付きのポッド型電子レンジ「Mediumwave」を開発しました。

「Mediumwave」の形状は、小さめのホットプレート。その上に半透明のフタが取り付けられています。このフタは、マイクロ波を遮断する役目の他、利用者に調理状況を見せるという役目も持っています。
通常の電子レンジと「Mediumwave」の最大の違いは、持ち運びが可能なこと。テーブルの上に設置し、卓上カセットコンロに近い使い方が可能です。

例えば、スープなどが少し冷めたとき、テーブル上で手軽に温めることもできます。

また、テーブル上でポップコーンを作れば、子どもたちは大喜びするでしょう。

また、「Mediumwave」の形状は、掃除も楽なのだとか。現在の電子レンジは汚れたときに掃除するのが大変。でも、「Mediumwave」であれば、簡単に汚れをふき取ることができます。

残念ながら「Mediumwave」はまだデザインコンセプトの段階。現時点では、製品化の予定はないそうです。