
Roth さんのモットーは、「改善の余地がないと思われる製品であっても、なんらかの切り口を見つけ、付加価値の高いものに生まれ変わらせる」こと。Roth さんは、そのようなインダストリアルデザインの例として、ダイソンの掃除機をあげます。掃除機も完成された製品で、デザイナーの活躍する余地などないと考えられていました。でも、ダイソンは「吸い込んだゴミが見える」という切り口で、掃除機を付加価値の高い製品に生まれ変わらせることに成功したのです。
「Sorapot」のコンセプトも、ダイソンの掃除機にちょっとだけ似ています。この製品では、ティーポットを縦ではなく、横に置いたのがポイント。これにより、ティーポットは単にお茶をいれる道具から、茶葉の動きを楽しむツールなりました。茶葉が狭い面積に集中せず、ポット一杯に横に広がるので、茶葉が沈んでいく様子や、紅茶のリーフがジャンピングする様子などを、よりゆったりと楽しめるのです。



「Sorapot」は Roth さんの Web サイトで予約を受け付け中。出荷開始時期は、2014年10月を予定しています。価格は285ドル。この285ドルには、「茶葉の動きを楽しめる」ことに対する料金が含まれています。日本への配送も受け付けるようですが、送料などは未定だそうです。
