欧米、特に米国では、従業員に対してパーティションで区切られた作業スペースや個室を用意していた会社が多かった。だがここ数年はオープンオフィスがブーム。日本のように、他の従業員の姿が見え、声が聞こえる環境のオフィスが、全体の70%に近付いているという。

キュービクルや個室を採用したオフィスでは、会議でもない限り同僚と一度も顔を合わさず話しもしない、といったことが起こりがちだ。個人の生産性は高まる反面、従業員の精神衛生には良くない影響を与えることが多い。

そこでオープンオフィスを採用する企業が増えたのだが、これにもいくつかの問題がある。例えば、誰かが風邪をひいた場合、そのオフィス内での感染速度は個室を採用したオフィスよりもはるかに早いのだ。また、集中する必要のある仕事に取り組んでいるとき、他の従業員から声を掛けられて中断すると、リスタートに時間がかかり、作業効率が低下してしまう。

「Tomoko」は、この問題を解決するオフィスファーニチャー。フィンランドヘルシンキのYuki Abe氏とAnna Salonen氏がデザインした。


「Tomoko」を被って仕事をすれば、余計なものが目に入らなくなるので、仕事に集中できる。音もある程度遮断されるそうだ。また、「Tomoko」を被ることでオフィス内の同僚に対して、「今は声をかけないで欲しい」というメッセージを視覚的に発することも可能だ。


「Tomoko」には、頭からすっぽりと被るタイプの他、デスクの上に設置してPCとその周辺をカバーできるタイプもある。


普段はオープンな状態で働き、集中力が必要とされる仕事に取り組む時に「Tomoko」を利用する、というのはかなり理想的なオフィス環境かもしれない。あとは、オフィス内の空気の流れを工夫するなどして、風邪が感染しない対策が取れれば完璧な職場環境(?)となるだろう。このあたりについては、日本の家電メーカーさんに頑張ってほしいところだ。