その原因、実は知らず知らずのうちに侵入を許してしまっている“外気”にあるかもしれません。

アレルギー専門医として活躍する清益功浩先生によると、室内への花粉侵入経路の約6割が“換気”によるものと言われているそう。春先の家の換気では「窓を全開しない」「カーテンを利用する」などで出来る限り侵入を防ぐほか、入ってきた花粉は掃除機や空気清浄機を使って取り除く必要があるといいます。
また、微粒子は窓を閉め切っていても空気を介して侵入してくるため、室内への空気の流入路に HEPA フィルターなどの高密度フィルターを備えておくことが対策として非常に効果的なのだとか。
では具体的にどんな方法があるのでしょうか?すぐにできそうな対策グッズを探してみたのでご紹介します!
◆小さいけど意外と侮れない「給気口」
24時間換気の仕組みの1つとして、いまや日本の住宅の54%に取り付けられているという給気口。空気を常に入れ替えているこの小さな穴からも花粉が入ってきます。
スリーエムジャパンから販売されている「フィルタレット 空気清浄フィルター」シリーズの給気口用フィルターは、給気口の内側に取り付けるだけで花粉や PM2.5 などの空気の汚れを低減し、清浄化された空気を取り入れることができるシート。


◆お掃除中の換気も気をつけて!「網戸用フィルター」
部屋の掃除では、やっぱり窓を開けて新鮮な空気を取り込みたいもの。全開は避けるべきとは先ほどお伝えしましたが、網戸に貼り付けるニトムズの「網戸用花粉フィルター」なら換気をしつつ約80%の花粉がブロックできちゃいます。

通気性は1/6程度になるものの、穏やかな採光性があり、プライバシー対策にもなるそう。あと残りしない両面テープ付きで作業も簡単です。

◆最後の砦!?花粉キャッチカーテン
“インテリアで出来る花粉防止策”としてアスワンから販売されているのは「花粉対策カーテン」。カーテンに湿布された粘着性の成分が花粉やハウスダストをキャッチし、洗濯することで繰り返し使えるのだとか。

カーテン自体にべたつきはなく、手触りも普通のものと変わらないそう。シーズン中だけ取り替えてみてもいいかもしれません。
◆いっそ家ごと対策?HEPA フィルターを搭載した「スマートハウス」
ちなみにグッズではありませんが、一生のことなので家ごと花粉対策しちゃうという手もあります。
パナホームの「スマートホーム」では、外気を直接導入するのではなく、ベース空間(床下)の新鮮な空気を取り入れる換気システムが採用されているそう。さらに、このほど住宅業界で初めて HEPA フィルターを標準搭載し、PM2.5 よりもさらに細かい PM0.5 などの微小粒子も除去できる新換気システムが開発されたそうです。

外を舞う花粉の量は減らせませんが、屋内外で工夫すれば“体内に入る量”を減らすことはできそうです。本格的なピークを迎える3月を前に、今一度対策を見直してみてはいかがでしょうか?