三菱鉛筆「uni-ball R:E(ユニボール アールイー)」
10年目にライバル登場?

“こすると消えるボールペン”と聞いて、いまやほとんどの人が思い浮かべるのはパイロットの「FRIXON(フリクション)」シリーズでしょうか。10年ほど1人勝ち状態だった市場に、とうとう三菱鉛筆が殴りこみをかけてきました。

三菱鉛筆からも既に消せるボールペンは出ていますが、1月27日発売の「uni-ball R:E(ユニボール アールイー)」は新開発の“熱消去性インク”が搭載されているそう。商品情報によれば「描線を専用の消し具でこすると、摩擦熱によって無色になるのが特長」…ってこれもうフリクションじゃん!と気になったので早速購入してみました。


ボール径は0.5mmのみで、インク色と軸デザインが豊富にそろっています。今回は淡いパステルカラーがかわいい1本(インク色はオフブラック)と、インク色チェリーピンクの2本を購入(各税別180円)。

三菱鉛筆「uni-ball R:E(ユニボール アールイー)」
(上)女性が好みそうなパステルカラーの軸(インク色オフブラック)
(下)インク色チェリーピンク

使用時は後部の消し具部分をノック。この時点では消し具部分が簡単に上下してしまうのですが、ペンを逆さまにするとロックされ、力をこめて消しやすくなっています。

三菱鉛筆「uni-ball R:E(ユニボール アールイー)」
ノック式

三菱鉛筆「uni-ball R:E(ユニボール アールイー)」
軸を逆さにすると専用消し具が内部機構で固定される

フリクションボールノック
ちなみにフリクションボールノックはクリップ部分をノック

インクの出方、発色は一般的なゲルインキボールペンと比べ薄い印象。多少の色ムラも見られますが、筆記具としては十分に機能しています。

三菱鉛筆「uni-ball R:E(ユニボール アールイー)」
確かに“オフブラック”だ

消し具にはキャップが付いており、使用時は外してこすります。摩擦熱を利用するのでもちろん消しくずはなく、キレイに消えました。

三菱鉛筆「uni-ball R:E(ユニボール アールイー)」
スッキリ消えた!

三菱鉛筆「uni-ball R:E(ユニボール アールイー)」
ソフトな当たりで消しやすい

こうなるとフリクションと比べずにはいられないのですが、どちらも消え方はほぼ同レベル。ちなみにそれぞれのラバーでお互いのインキも消せました。

三菱鉛筆「uni-ball R:E(ユニボール アールイー)」
それぞれの消え方

なぜキャップが?

ペンとしての書き心地は文句なしですが、個人的には間違えた時ほど早く消したいので、どうしても消し具のキャップが使いづらい(手汗で滑る…)。同社に問い合せてみたところ、キャップはペンケースに入れた際などに汚れを防ぐためのものとのことで、外して使っても問題ないそうです。ちなみにインクはフリクション同様60度以上で無色になるので、高温になる場所に放置しないようご注意ください。

三菱鉛筆「uni-ball R:E(ユニボール アールイー)」
なるほどね

もう一点注目すべきポイントは、フリクションと比べ本体と替え芯の価格が若干低く設定されていること。これはひょっとすると巻き返しもあるかも…?