“どれだけ力を込めても芯が折れない”シャープペン「デルガード」が、11月にゼブラから発売された。それはすごいなと文具売り場に出向いてみると、芯が折れない系シャープペンは既に各社から出ているようだ。

シャープペンの芯が折れて困った記憶はあまりないものの、唯一の弱点(?)を克服したとなればそれは無敵のアイテムとも言える。折角なのであるだけ買って、最強ぶりを比べてみることにした。

傘もバットも心だって、折れないに越したことはないんだ
傘もバットも心だって、折れないに越したことはないんだ

◆“折れない”ヒミツは見事に三社三様

今回購入したシャープペンは、ゼブラの「Delguard(デルガード)」(450円、画像中央)、ぺんてるの「orenz(オレンズ)」(500円、画像上)、プラチナ万年筆の「OLEeNU SHIELD(オ・レーヌ シールド)」(200円、画像下)の3本。

今回購入した3本
今回購入した3本

各パッケージに記載されている“折れない”構造は三社三様。ペン先という小さな空間でそんなにアイデアが生まれるなんて、3社が協力したらノーベル賞も夢ではないのでは…?胸が熱くなるのを抑えつつ、1本ずつじっくり見ていくことにする。

◆抜群の守られてる感がある「デルガード」

心強いお言葉
心強いお言葉

デルガードは、様々な筆圧や書く角度に合わせて芯をガードする内部機構が特徴。芯を2~3mm 出した状態で真上や斜め上から力をかけてみると、内部のスプリングや先端の金属部が作動して芯が守られているのがよく見える。書くために加えた力が、クッションのように吸収されていくのが感じられた。

どんな書き方でも折れない構造
どんな書き方でも折れない構造

ちなみに「4回以上ノックして書くと折れることがある」と書いてあったので5回ノックして書いてみたが、全く折れる気配がなかった。

折れなかったけど保証はしません
折れなかったけど保証はしません

書き心地はどっしりと安定感があり、広い範囲を素早く塗りつぶせるのでマークシートにも向いているだろう。だが3本の中では最もグリップ部分が太く硬いため、長時間文字を書くと手が疲れるかもしれない。

すばやく濃く塗りつぶせるので、マークシートに最適
すばやく濃く塗りつぶせるので、マークシートに最適

◆一番“違和感なし”の「オ・レーヌ シールド」

中二っぽいネーミングがいい
中二っぽいネーミングがいい

オ・レーヌ シールドは、先端のパーツと芯を繰出すパーツの2点で芯を支え、さらに2点の隙間を埋める様に4パーツを装着。3面でしっかりと芯をホールドし、衝撃が加わっても芯を折れさせない構造になっているそう。…見た目以上に複雑な構造のようだ。

外からは見えないけどすごいことになっているらしい
外からは見えないけどすごいことになっているらしい

ペン先カバー
ペン先カバー

今回の3本の中では書き心地に最も違和感がなく、いい意味で普通のシャープペンと変わらない滑らかさ。ラバーグリップが滑り止めになるので、長時間書いても疲れなさそう。


ちなみに、筆記部分がなくなったらペン先を紙に一回押しつけると芯が出てくるので便利。使わない時に先端の金属パーツが収納されるのも安心感がある。こうした細かな機能も含め、コストパフォーマンスの高い1本と言えよう。

◆芯経0.2mm!これまでにない超極細な線が書ける「オレンズ」

ついに超極細シャープペンが一般市民の元に…!
ついに超極細シャープペンが一般市民の元に…!

最後はオレンズ。このペン最大の特徴は、針よりも細い0.2mm の芯だ。金属パイプの先端が紙面にひっかからないよう滑らかになっており、「金属パイプから芯を出さずに書く」ことで芯を守るそう。

細っ!
細っ!

芯を出さずに書く
芯を出さずに書く

書き続けて行くと、芯が減るのに合わせて先端のパイプも自然にスライドして短くなっていく。そろそろ書きにくいな、というところで1回だけノックすれば最初の状態に戻る。

パイプが段々短くなっていく
パイプが段々短くなっていく

芯経0.2mm から繰り出される細く繊細な線は、筆者的に最も好み。数式や手帳など細かい文字もキレイに書けそうだ。だが筆者の筆圧が高いせいか、紙質によってまれにひっかかることがあり、そこが唯一の難点とも言える。

3本の筆跡の違い
3本の筆跡の違い

個人的には、ひたすら書いて暗記するときはオ・レーヌ シールド、キレイにノートを取りたい時はオレンズ、マークシートや絵を描くのにデルガードと使い分けたいところ。使っている間は総じて芯が折れることもなかったので、集中して作業ができるだろう。またひとつ、日本の文具技術の素晴らしさを垣間見た気がする。

※表記価格はすべて税別