
飲み物を“おいしい温度”のまま保ってくれるという真空断熱構造のステンレスタンブラー。筆者もこの夏こそ買おうと探してみると、雑貨店のオリジナル商品がかなりお手頃価格で販売されているのを発見しました。
でもこれって大手メーカーの製品と遜色なく使えるのでしょうか?安物買いのなんとかにならない…?気になったので、“真空断熱といえば”のサーモスと比べてみました。

選手紹介
今回用意したのは、サーモス「真空断熱タンブラー」、ニトリ「結露しにくいステンレスマグ」、カインズ「魔法のタンブラー」の3製品。容量はサーモスが420ml、他の2商品は430mlとほぼ同じサイズで揃えています。ニトリとカインズの価格はサーモスのほぼ半分です。


いずれも真空断熱構造により、内側から外側に熱が伝わりにくく、中身の温度を飲みごろのまま保ってくれるという仕組み。ちなみにサーモスには保冷効力「7度以下(1時間)」との記載※がありました。相当手ごわそうです。※室温20度±2度において4度以下の水を入れて1時間放置した場合の水の温度

冷水
まずは冷水でお手並み拝見。ウォーターサーバーから出した10度前後の水を350mlずつ注ぎ、放置してみました。
1時間後に計測すると、いずれも11度前後と大きな変化はなし。飲んでみると心地良い冷たさです。



氷入りアイスコーヒー
続いては氷入りのアイスコーヒーで検証。ロックアイスをタンブラーの半分ほど入れ、アイスコーヒー200mlを入れて放置してみました。その温度は2~3度。冷え冷えです…!

1時間後、いずれも氷の大きさはほぼ変わりなし。表面に結露はなく、机に輪ジミができる心配もなさそう。


さらに1時間放置してみると(開始から2時間後)、まだ氷の塊がしっかりと残っています…。いずれのタンブラーもコーヒーの温度は1度以下となり、むしろ開始時より低い!ほとんど薄まることなく、単純にものすごく冷えたアイスコーヒーが楽しめました。超優秀です。

コスパならカインズ
家庭でできる範囲の検証ではほぼ差がなく、単純に値段を考慮するとカインズのコストパフォーマンスがベストということになりそうです(なお76度のお湯でも検証したところ、3社とも1時間で45度程度まで下がりました。保冷効果の方が期待できそう)。また性能としては甲乙つけがたいのですが、サーモスのみフチが薄く若干口あたりが気になりました。
というわけで最後はカインズのタンブラーでビールをいただきます。ちなみに入れた時約10度だったビールは、1時間後も11度でした(缶に残った方は20度)。いつまでもぬるくならないビールって最高ですね。結論、持っていない人は今すぐステンレスタンブラーを1個買うべし!
