アスタナの年間平均気温は3.5度。1月には、最低気温がマイナス50度になることもある。そんな寒いアスタナではあるが、意外にもスキ―場は少なく、スキーヤー・スノーボーダーはスキー場までの長時間のドライブを強いられている。
「スラロームハウス」は、都市部にいながらスキーを楽しめる集合住宅。175台収容の駐車場も設置され、居住者だけでなく近郊の住民にもウインターレジャーを提供する。
21階建ての建物には、屋上から1階に向かいスロープが取り付けられる。スロープを覆う雪は、BRITON Engineering Developments社の「Snowflex」という人工雪。これにより、夏場であってもスキー・スノボを楽しめるようになるという。
では、なぜ集合住宅にスキー場を取り付けるのだろうか?最大の理由は「経済性」だという。
人工スキー場を単独で建設した場合、スキーヤーをスロープ頂上まで運ぶリフトなど、様々な付帯設備も設置・維持する必要がある。だが、集合住宅とスキー場との複合施設とした場合には、住宅用エレベーターなどを活用することで、建築費や維持費を抑えることができるという。
また、スキー場付きの物件とすることで、ウィンタースポーツ好きの人たちによる注目を集め、居住者募集が容易になる可能性もあるそうだ。
その他、低層階にテナントとして入るレストランやショップなどの商業施設への集客も見込めるとしている。
現時点では、着工・完成予定時期などは発表されていない。
ゲレンデ付き物件「スラロームハウス」がカザフスタンに登場?