
今回は2014年7月12日以降に発表された文具の新製品・リニューアル製品の中から、機能部門/デザイン部門併せて10製品を優秀賞として選出。各部門から1点ずつグランプリが決定されました。
機能部門のグランプリに輝いた「SUITO cleaning paper」は、“万年筆のペン先を美しくする”ためだけに生まれた紙製品。万年筆の日々の手入れに特化しているだけでなく、ペン先を磨く行為を“美しい所作”へと変えてくれるそう。

審査員を務めた川崎和男氏(デザインディレクター)は、「紙そのものの新たな機能性を発見した商品になっており、日本の文房具の革性を具現化した」点を高く評価したとのこと。同じく審査員の長谷部敦氏(徳間書店)は、「嗜好品としての万年筆が最注目される中、この商品を作るということ自体が実に今日的」とコメントしています。

一方、デザイン部門でグランプリを獲得した「ミリセカンド アルミメタルメジャー」は、新潟県燕三条にある金属加工メーカー・タケダとデザイナーの山口英文氏が手がけたアルミニウム製のメジャー。フチの3箇所の孔を活用することで、吊り下げたり、首にかけたりといった様々なスタイルや用途が広がります。審査員の和田達也氏(多摩美術大学教授)は、「アルミニウムから削り出された美しい造形は非常に緻密でバランス良く、しっかりと手になじむデザイン」と評価しています。


なお、その他の受賞アイテムは以下の通り。
◆機能部門
・PENtONE(ペントネ)/カンミ堂
・デルガード/ゼブラ
・ピタットルーラー[30]オレンジ/プラムネット
・magnetic notes(マグネティック・ノート)/マグネティック ジャパン
◆デザイン部門
・ソフトリングノート(ドット入り罫線)/コクヨS&T
・STORiA(ストーリア)顔料ボトルインク/セーラー万年筆
・ナプキン フォーエバー ピニンファリーナ カンビアーノ/ダイヤモンド
・アイデアノート・エディット/マークス
※商品画像の出典はISOT公式サイト
※ISOTは商談展につき、一般の方、18歳未満の入場はできません